(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 中国での新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の流行が相変わらず激化しており、12月12日に四川省のある地区で症例が確認されたため封鎖された後、15日には大連での流行が緊急報告された。 しかし、このとき海外メディアは、中国製のワクチンを接種した数百人の中国人が再感染したというニュースを報道した。 これが不安とパニックに拍車をかけている。

 中国本土メディアの報道によると、12月15日、大連市金浦新区でコールドチェーン食品の輸出入作業に従事していた4人が新型コロナウイルスに無症状感染したことが判明した。 当局は、該当する職場や保冷庫を閉鎖し、該当する物品を封印した。

 報道によると、4人の感染者が住んでいると推定される大連開発区の緑町コミュニティは閉鎖された。 ネチズンが投稿した動画には、緑町コミュニティの住民が一晩で核酸検査を受けていた様子が映し出された。 周辺の学校では一時的に休校しているところもあり、地元のホテルでは休業しているところもある。

 一部のネットユーザーは、当局が発表したものよりもはるかに深刻な流行が懸念されており、そうでなければこれほど大きな動きはないだろうと分析した。

 以前、中国の多くの地域では、輸入されたコールドチェーン食品とその外包装から新型コロナウイルスの陽性核酸検査が検出されたので、地元の武漢肺炎発生はコールドチェーン食品に由来すると主張していたが、外部からのプッシュバックだと非難された。しかし今回、大連で突然の発生の源はコールドチェーン労働者であり、コールドチェーン労働者を再び前に押し出したのである。

 ネットユーザーが公開した動画によると、天津市津南区双港町では12月15日から関係者への新型コロナワクチンの緊急接種を開始しており、まずはコールドチェーン食品関連の業務に従事する従業員を対象としているという。 最初の注射は1ヶ月の間隔を置いた後、2回目の注射が与えられ、合計450元の料金である。 ワクチン接種後、これらの従業員は毎週の核酸検査をしなくて済むようになると言われた。

 公式発表によると、現在天津で使用されているワクチンは不活化されており、投与量は0.5ml。 ワクチン接種後24時間以内に、注射部位が痛み、赤く腫れ、かゆみを伴い、アレルギー性の発熱や「まれに」副作用を発症することがある。

 各地で流行の緊急事態が発生しているこの時期、人々は自然とワクチンに期待を寄せるが、このタイミングで中国の国産ワクチンは接種後の再感染などの問題が相次いで発覚し、非常に憂慮すべき事態となっている。

 駐在員はまず国内のワクチンを受けないと出国できないと言われている。

 12月11日、アンゴラで少なくとも17人の中国人が感染したと報告されたが、このうち16人はルンダノルテ州の中国国営企業の従業員で、出国前にシノファーム社製のワクチンを接種したという。

 フリーアジアによると、セルビアの天津電力建設会社のプロジェクトで400人以上の従業員のうち、約300人が診断されたという。 その中には、シノファーム社のワクチンを接種したにもかかわらず、感染してしまった中国の社員が多数いた。

 最近では、中国製ワクチンに問題が多かった。12月12日にペルーでの第III相臨床試験が被験者の問題で中止されたり、15日にはブラジルの保健当局が中国のワクチン基準が不透明だと批判した。

 しかし、以前、ハイリスクスタッフをマッピングした調査では、中国製ワクチンは第III相臨床試験が行われておらず、リスクが高いことを知っていたため、上海の医療界で、9割以上の医療従事者がこれらの国産ワクチンの接種を拒否していたことが判明し、報道された。

(翻訳・徳永木里子)