ワシントンD.C.の米国財務省ビル(Sealy j, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 米財務省は12月7日、北京が11月に香港の議員4人を失脚させたことを受け、さらに14人の中国当局者に対する制裁措置を正式に発表した。

 香港政府は11月11日、中国共産党中央人民代表大会常務委員会の決定に基づき、楊岳橋、郭栄鏗、郭家麒及び梁継昌の4人の立法議会員の資格を喪失させたと発表した。関連ニュースは各界の注目を集めた。米国、英国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアで構成される情報機関「ファイブアイズ」は11月18日、香港問題をめぐり中国政府を非難する共同声明を発表した。

 米財務省は12月7日、トランプ大統領が署名した大統領令13936号に基づき、中国共産党第13期全国人民代表大会常務委員会の14人の副委員長に対し、人権侵害と香港の自治権を侵害したとして制裁すると発表した。蔡達峰、陳竺、曹建明、白瑪赤林、丁仲礼、郝明金、艾力更・依明巴海、吉炳軒、沈躍躍、万鄂湘、王東明、王晨、武維華と張春賢である。また、米国が中国と香港に対する制裁を発表したのは、「香港国家安全維持法」が施行されてから4回目となる。

 今回の制裁には、資産の凍結や特定の金融取引の禁止などが含まれる。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・藍彧)