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 米国の「ニュースウィーク」は10月26日、中国共産党が少なくとも600の海外組織を利用し、米国への内政干渉を企んでいることを明らかにした。米国大統領選挙の結果に影響を与えるだけでなく、米国社会を内部から変化させ、さらには破壊することが目的だ。

 ニュースウィークは、4か月にわたる調査と、20人を超える政府関係者、米中問題の専門家、アナリストへのインタビューを経て、10月26日に報告書を公開した。

 報告書によると、米国大統領選挙活動の始まりとともに、アメリカ人のように見せかけた女性3人がツィッターやその他のソーシャルメディアで新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)のパンデミック化の対応で米国政府を批判し、人種差別やトランプ大統領への否定的な意見などを頻繁に投稿した。

 しかし、奇妙なことに、3人の女性が共有するコンテンツがときどき中国語となる。

 実際、これら3人はまったく女性ではなく、2020年の大統領選挙でアメリカ社会を分裂させるために、中国共産党組織が使用したロボットやネット水軍による、偽のソーシャルメディアアカウントである。

 関連する専門家は、上記の活動は、長年にわたる中国共産党の大規模な干渉工作の氷山の一角に過ぎないと考えている。長い目で見ると、これは国家安全保障上の脅威である。

 ニュースウィークは、米国に同じようなグループが約600あることを明らかにした。彼らは、中国共産党組織と定期的に連絡を取り、その指示を受けている。彼らは、社会的およびビジネス集会、北京当局に有益な政治的および経済的ネットワークを構築し、幅広い範囲をカバーしている。これらはすべて、中国共産党の統一戦線に関連する組織である。

 これらの600のグループには、少なくとも83の村人協会、10の「中国支援センター」、32の商工会議所、13の中国語メディアブランド、台湾の「平和的統一」を促進する38の組織、5つの「友好協会」、129の教育文化団体などが含まれる。

 そのため、今年7月米国連邦捜査局(FBI)長官クリストファー・レイは、ハドソン研究所での演説で、FBIは北京当局に関連する調査を平均10時間ごとに実施し、米国では5,000近くあるスパイ活動のケースのほぼ半分が中国共産党に関連していると述べた。

 オーストラリアの現在の政治評論家であり、中国共産党の世界的影響に関する専門家であるジョン・ガーノート氏は、中国共産党が企業、大学、シンクタンク、社会的および文化的グループ、華僑組織、中国語メディア、および中国のソーシャルメディアアプリケーションWeChatなどを利用して、次第に影響力を強めていると考えている。

 彼はまた、中国共産党は米社会を下層から変化させて破壊し、北京当局への肯定的な認識を広め、米内部の混乱をいっそう拡大していると述べた。

(看中国記者・聞天清/翻訳・北条)