Facebookの共同創業者兼会長兼CEOであるマーク・ザッカーバーグ(Anthony Quintano from Honolulu, HI, United States, CC BY 2.0 via Wikimedia Commons)

 ニューヨーク・ポストの編集委員ソハーブ・アマリ(Sohrab Ahmari)氏は10月20日に評論で、先週フェイスブックの内部関係者から、フェイスブックの検閲部門には少なくとも6人の中国人が働いているという情報を入手したと発表した。

 6人の中国人検閲者は全員「Hate Speech Project」というグループに所属しているという。彼らの多くはシアトルのフェイスブック本社で働いており、そのほとんどが博士号を取得しいる。彼らの仕事は非常に複雑で、コンピューターの「機械学習」、つまり特別なプログラミングなしでコンピューターに学習を教えることが含まれる。

 アマリ氏によると、シアトルの「Hate Speech Project」グループの中国人のうち、1人は中国科学院でコンピューターエンジニアリングの修士号を取得し、もう1人は機械学習を専攻し吉林大学で学士号と修士号を取得している。エンジニアリングマネージャーを担当している1人は、南京大学のコンピューターサイエンスの学士号を取得した。また、Huaweiで長年働いた人もいる。

 アマリ氏は、機械学習はソーシャルメディア検閲において、フェイスブックにコードを教えることであると紹介した。コードが特定の内容をニュースソースリストのトップに配置することができるようにすると同時に、特定の内容をリストの最後に配置することができる。

 内部関係者によると、フェイスブックはユーザーが何を読んでいるかを知った後、機械学習アルゴリズムとニューラルネットワークを用いて計算及び分析を行い、表示する内容の順番を決める。フェイスブックのエンジニアは最適な結果を出すために、数百の異なるリストをテストしている。この最適な結果は、上司(フェイスブックの上層部)が言ういわゆる「関連性がある内容」をすべて削除できる。 「彼らはトランプ氏をサポートする特定の情報を削除せず、そのコンテンツの表示順位を下げることによってあたかも検閲がされていないかのように見せかけるのだ。」

 アマリ氏は、中国に帰国することを望んでいる中国人エンジニアらが、フェイスブックで得た専門知識を中国共産党に仕えることを懸念していると示した。中国共産党は自分の市民を監視するために、すでに非常に包括的で微調整された情報検閲システムを中国に展開している。

 アマリ氏は「フェイスブックのスポークスマンは、これらの中国人エンジニアがフェイスブックの方針に影響を与えることを否定した。フェイスブックがこの見方であるがゆえに、マルコ・ルビオ上院議員は彼の電子メールの中で、これらの大手テクノロジー企業が米国通信品位法230条から保護を受けるべきではないと述べている」と語った。

(翻訳・北条)