中共ウイルスが人間を殺している(絵:2002227/看中国)

 中国のウイルス研究専門家・閻麗夢(閆麗夢、Limeng Yan)さんは、米FOXニュースの取材に対し、北京当局が早い段階から新型コロナウイルスの存在を把握したにもかかわらず、流行情報を隠蔽したことや真相を伝えようとする人たちをどのように対処するかを暴露した

 米FOXニュースの7月10日の報道では、閻さんは「北京当局は早い段階から武漢肺炎ウイルス(新型コロナウイルス)の存在を把握しているはずだ。私が所属している研究室は世界保健機関(WHO)へ流行性疾患の情報を提供する専門研究室の一つであり、研究室の責任者はウイルス学界でトップに入る有名な専門家でもある。2020年始めに武漢肺炎が拡散し始めた段階から、その事実を世界に伝える義務があった」と述べた。

 閻さんは世界で最初に新型コロナウイルスを研究した医学者の一人である。2019年12月末には、香港大学とWHOに情報提供している研究室の責任者レオ・ポーン(Leo Poon、中国語:潘烈文)博士から、中国本土で拡散しているSARSのようなウイルスの研究に参加するように依頼された。

 閻さんの友人の一人は、中国疾病管理予防センター(CDC)の医療専門家であり、新型コロナウイルスの症例に関する最新の情報を知っていたそうだ。同友人は2019年12月31日に、武漢肺炎は人から人に感染する可能性があると話していた。当時、北京当局やWHOはウイルスが人から人へ感染すると公表していなかった。

 2020年1月9日、WHOは「北京当局の情報によると、武漢肺炎は一部の患者に重篤な病状を引き起こす可能性があるが、人から人へ感染する事がまだ見受けられない」と公表した。

 閻さんは自分の早期研究結果を責任者に伝えたが、研究を続けるようにという指示を受けた。1月16日に閻氏再び自分の発見を責任者に報告した。すると、責任者は「黙っていなさい。余計なことを話すな。タブーなことに触れるとわれわれが消される」と言った。閻さんはWHO付属実験室の共同責任者であるマリク・ピーリス(Malik Peiris)教授にも同じことを伝えた。しかし、何の防疫措置も講じられなかった。

 閻さんはがっかりしたが、予想内だった。「WHOのような国際組織には中国共産党と似た部分がある。これが現実だ。しかし、誤った情報を世界中に流してほしくなかった。」

 WHOと北京当局は、武漢肺炎の情報隠ぺいに関しては強く否定している。

 閻さんはもし通報者になれば、どう扱われるかを知っていた。すでにたくさんの前例を見てきた。中国共産党に逆らおうとすれば、自分及びその身近な人が危険に晒される。慎重に考えた結果、香港を離れることを決めた。同じく科学者である閻さんの夫は最初に武漢肺炎に関する研究に賛成していたが、後に一変した。中国共産党政権に殺されることを恐れ、閻さんを責め始めた。このとき、閻さんは夫と別れることを決心した。

 4月28日、大学の警備員と監視カメラを避け、キャセイパシフィック航空の飛行機に乗ってアメリカに向かった。

 閻さんが米国への渡航中、中国国家安全局の警察はすでに彼女の故郷である山東省青島市に到着した。警察は彼女の住所を捜査し、彼女の両親に対し聞き取り調査を行った。閻さんが両親に連絡した時、武漢肺炎に関する情報を公開しないように頼まれたそうだ。

 香港大学の担当者はFOXニュースが詳細を尋ねたとき、「閻麗夢博士は既に大学のスタッフではありません」と答えた。

 閻さんは最後に「真相を公開することは自分の使命だと感じ、今後も続けたい」と言った。

(翻訳・常夏/柳生和樹/黎宜明)