(Pixhere, CC0)

 家の中の物の配置が微妙に変わっても、あなたは気づくのでしょうか?一番目の来客が人間じゃない時、あなたはどう対応するのでしょうか?今日は、そんな奇妙な物語を二つご紹介します。 

夜中に片付けられる作業台

 イギリス・ウェールズに住むロドニー・ホルブルック(75)さんは、郵便配達員を定年退職後、野生動物を撮影するカメラマンになりました。興味本位で始めたカメラワークでしたが、不思議な「ご縁」を作ってくれたのです。
 ロドニーさんによれば、作業台に散らかした部品は翌朝に位置が変えられて、中には元の位置に戻されたものもありました。鳥のために出しておいた餌もボックスに戻されました。こうした「片付け」は2か月も続いていたそうです。
 ロドニーさんは、作業台の上に暗視カメラを設置し、誰もいない夜に一体何が起きているのかを見てみようと思いました。
 すると、暗視カメラは、毎晩作業台を片付ける「何か」を撮影できました。それはイギリスの伝説によく出る妖精でもなければ、幽霊が出てきたわけでもなく、なんと、小さなネズミが作業台にあるものを運んでいました。作業台のボックスを出入りしたり、作業台で散らかしている物を運んだりして、作業台の整理に励んでいるネズミが映りました。
 ロドニーさんは大変驚きましたが、このネズミが「片付けるのが好きそうだ」と考え、このネズミに「ウェルシュ・タイディ・マウス(ウェールズのきれい好きなネズミ)」というニックネームを付けました。
 その後、ロドニーさんはわざと作業台にさまざまなものを置きっぱなしにしましたが、どんなに重いものでも、「ウェルシュ・タイディ・マウス」は運ぼうとしていて、ほぼ徹夜して整理していました。小さなからだには大きな勤勉性が見え、ロドニーさんはもはや、わざわざ自分で片付けたりせず、安心して「ウェルシュ・タイディ・マウス」にお任せしているのだそうです。

人間ではない一番客

 アメリカ・サウスカロライナ州にあるドーナツショップ『チキンバット・ドーナツ(Chickenbutt Donuts)』はSNSで「午前6時に開店します。お越しの際はこの方の後ろからお並びください」と綴り、お店の前に並ぶ一番目の常連客の写真も投稿しました。

ドーナツショップ『チキンバット・ドーナツ(Chickenbutt Donuts)』(Chickenbutt Donutsのホームページ)

 この文字だけでは、さぞドーナツ大好きな常連さんであろうと思うかもしれません。しかしお店の投稿の写真を見ると、あの常連客は皆の想像を超えて、なんと人間ではありません。猫なのです!
 この猫は「オレオ」くんと呼ばれるハチワレ猫で、当地では人気者です。見た目可愛らしく、餌やおやつをくれる人がたくさんいますが、オレオくんは『チキンバット・ドーナツ』にだけ興味を持っているそうです。毎朝の開店前、ガラス戸の前には、店内の様子をじっと見ているオレオくんの姿が必ず現れます。そのため、お店の一番客は人間ではなく、猫だったのです。どうやら、オレオくんは人間よりドーナツの魅力を知っているようですね!
 しかし、ご存知のように、猫はドーナツを食べてはいけません。チョコレートやアーモンドは中毒やアレルギー症状を起こしたり、大量の砂糖が含まれているドーナツは糖尿病の原因となり肝臓にも大きな負担をかけたりします。そのため、店のオーナーはオレオくんの健康のために、キャットフードや猫用おやつをドーナツの形にして与えているそうです。

 いかがでしょうか。微笑ましい動物にまつわる奇妙な物語を二つご紹介しました。皆さんはこのような小動物に出会ったことはありますでしょうか?ぜひ、コメント欄に教えてください!

(翻訳・常夏)