(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国・河南省平頂山市(へいちょうざんし)葉県にある白亀湖貯水池は24日深夜、集中豪雨による危険な状況に瀕しているため、下流の人々に事前に知らせずに放水した。突然の放水により、多くの村や町、農地が浸水し、10万人以上の人々が避難を余儀なくされ、大きな損失を被った。貯水池の夜間放水は、中国共産党の責任逃れの手段になっていると、ネットユーザーが指摘した。

https://twitter.com/i/status/1441770340330328074

 地元メディアの報道によると、24日夜以降、河南省の多くの地域で豪雨に見舞われ、平頂山市葉県では河川の水位が上昇し、多くの村や町で深刻な浸水被害が発生している。常村、夏李、葉邑、龍泉などの郷や鎮、灰河沿いの一部の村では、一晩で10万人以上の人が避難した。

 また、25日には、河南省平頂山市で豪雨による洪水が発生し、葉県のある中学校の壁は洪水で流され、生徒が学校に閉じ込められたという。同学校に隣接する川は水勢が急速に上昇し、洪水は午前4時に南側のキャンパスの壁を押し流したため、校内の最高水位は2メートルを超え、3,000人以上の生徒と教師が閉じ込められた。

 ネットユーザーが投稿した動画には、25日早朝の夜明け前に、貯水池から放水された洪水がすでに流れてきた。葉県廉村鎮沙渡口村の支部書記(中国共産党の末端組織の責任者)は、村の放送スピーカーで、「政府からの知らせを受けた。皆さん起きなさい、いまから上流から放水する、川の水位も堤防いっぱいまで上昇したので、皆さん、避難の準備をしてください」と呼びかけた。

 地元の人々は、「水は数分も経たないうちに、あっという間に上がってきて、逃げるのに間に合わないほどだった」と語った。農家で飼育されていた羊は溺死し、水面に浮かんでいた。

 白亀湖ダムが全力で放水し、葉県全体が浸水している様子が動画で確認できる。村人の家屋は水深1メートル以上水に浸かっている。移動手段はゴムボートのみ。都市部も同様で、車はすべて水に浸かった。数え切れないほどの家畜が溺死してしまった。

(翻訳・徳永木里子)