タクラマカン砂漠(Pravit, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 中国新疆ウイグル自治区南部のタリム盆地に位置するタクラマカン砂漠で珍しく洪水が発生し、300km²以上(琵琶湖の約半分くらい)の地域が冠水した。中国最大の石油・石油化学工業会社である「中国石油化学工業株式有限会社」(以下、中国石化)の新疆支社が被害を受けた。

 中国メディア「財新網」によると、7月19日、タクラマカン砂漠の北にある新疆天山山脈に位置する輪台県が大雨に見舞われ、夏の天山山脈の雪解け水と相まって、季節的な洪水を引き起こした。中国石化の西北油田が被害を受けた。

 状況に詳しい関係筋によると、西北油田は7月中旬に被害を受けた。3万台の設備、50台近くの油田探査車が浸水し、冠水面積は300km²以上に達したという。

 これらの設備は数日間浸水されただけで、現場の水が引いたら、また使えると同関係筋は明かした。

 タクラマカン砂漠は「すな砂漠」としては世界最大級と言われており、一年中日照りが続いている。

(翻訳・吉原木子)