中国・江蘇省南京市で、新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)のクラスターが発生した。南京市にある南京禄口国際空港で新たに17人の陽性が確認された。市当局は、全市民にまでPCR検査の範囲を拡大し、4地区を「低リスク地域」から「中リスク地域」に指定した。

 南京市衛生健康委員会の方中友主任は21日の記者会見で、17人の陽性反応を報告した。そのうち無症状感染者が5人の他、3人はさらなる検査が必要だと述べた。

 新華社通信の報道によると、21日5時現在、濃厚接触者は157人で、二次接触者は56人。他の接触者については確認中だという。

 南京市当局は21日夜、市内の中・高リスク地域や封鎖された地域での市民に自宅待機を義務付けし、封鎖された地域から外への移動を禁止すると発表した。対象地域の公共施設の即閉鎖も要求した。さらに、南京からの不要不急の外出の自粛を要請し、外出の際は、48時間以内に実施したコロナ検査の陰性証明書の提示が必要だという。

 南京禄口国際空港では、20日に405便の発着が予定されていたが、20日午後11時までに、105便の欠航と151便の遅延が発生した。また21日午前8時までに、同空港は便全体の6割を占める480便の欠航を決定した。

(翻訳・常夏)