(防衛省・自衛隊のツイッターより)

 中国共産党(以下、中共)が台湾に対して武力による威嚇を続ける中、日本政府の台湾を支援する姿勢が鮮明になっている。13日、最新年度の防衛白書が発表され、「台湾情勢の安定は、わが国の安全保障や国際社会の安定にとって重要。一層緊張感を持って注視していくことが必要」と初めて明記された。また、英国海軍の最強の空母打撃群である「クイーン・エリザベス」は、東シナ海で日本の海上自衛隊との合同演習を行う予定。日英両国の「中国に矛先を向けている」意図が明らかで、米国も後ろで力を発揮しているのではないかと、専門家は分析している。

 日本政府が13日発表した「2021年版防衛白書」では、「中国の軍事配備と戦闘能力」の地図で、初めて台湾と中国を「切り離し」、台湾を中国以外の国と同じ灰色に塗った。白書の表紙も例年の作風を変えて、騎馬武者の墨絵が使われている。鎧を着て軍馬に乗った武者が描かれていて、「戦意高揚」のメッセージを伝えているようだ。

 防衛省の報道官は、新しい表紙は「自衛隊の力強さと、わが国の強固な防衛意思を表現する躍動感かつ重厚感のある騎馬武者」と説明し、日本らしさと防衛白書の「威厳」を海外にアピールするためのものだと述べた。

 白書には初めて米中関係の内容を盛り込んだ。台湾、香港、新疆ウイグル自治区の人権問題などで、米中両国は政治、経済、軍事などの分野での相互牽制(けんせい)が白熱していると指摘した。また、台湾を核心的利益とする中共が米国と妥協する可能性は低く、台湾情勢の安定は日本の安全保障と国際社会の安定にとっても重要であるとしている。

 中華民国外務省は感謝の意を表したが、中共外交部は強い不満と反対の意を表した。

 台湾の自由時報によると、英国は5月に英国海軍旗艦「「クイーン・エリザベス(空母)」を中心とした打撃群をインド太平洋地域に派遣し、途中では、それぞれ米国、シンガポール、日本、韓国の海軍艦艇と合同演習を行う予定。

 これに対し、元マクドネル・ダグラス(米大手航空機製造会社)駐台代表・戦争学院名誉教授の廖宏祥氏は、「両国の軍隊が東シナ海で演習を行っているのは、明らかに中国に矛先を向けようとする意図があり、今回の事件の背後には米国も関与していると考えられる。そうでなければ日英が理由もなく合同軍事演習を行うことはない」と分析している。

(翻訳・藍彧)