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 「元神」とは、俗にいう「魂」のことを指す。科学界では、臨死体験や前世療法や前世の記憶に関する社会調査などの事例から、元神の存在と転生輪廻の真実性が証明されただけでなく、科学者が計測器を使い、元神の重量まで測定できたという。

 元神の出現に関する科学的発見

 1987年、メキシコの超心理学者ジュリアン・マルサス氏は、患者が死亡する直前の写真を公開した。写真には、患者が死亡する瞬間、患者の身体の中から白い物体が上に飛び出してきているのが見える。マルサス氏によると、これが死者の「元神素粒子」であり、亡くなった人の身体という殻を離れようとしている。この元神は、超心理科学で「元神の正体」と呼ばれ、これが失われたら、人体は元神のいない殻になり、時間がたつと腐ってしまうという。元神の出現に見えるこの写真は、科学界で注目を集めた。

 『元神出現の写真』が広範囲の議論を引き起こしてから、7人の医師、心理学者、科学者らの元神学専門家で構成される研究団体は、元神の存在の真実性を確かめるため、「元神測定器」を開発した。同団体によると、もし人体に付着している「元神素粒子」が物質の一種であれば、必ず一定の重さがあるはずである。人が亡くなった時、元神は人の肉体を離れるなら、死亡前後の体重はある程度の差があり、その差分が元神の重さである可能性があるという。1996年秋、元神学専門家たちは100人の死亡者の体重変化を測定し、以下の結論に達した。

 「人間が死亡した時、水分とガスは人間の体内から放出されるため、これらの重量を差し引いた後、人体の死亡前と死亡後の重量を再計算した差分は35.0 グラムであった。この結果により、元神の重さは35.0グラムだと考えられる」

 また、人の元神の重量が42.5グラム、21.3グラム、10.6グラム、7グラムなど、別の結論に達した科学者がいた。どうしてこのような差があるのかというと、科学界ではいくつかの諸説があるが、修煉界ではこれは普通なことである。「精神と物質は同一のもの」の観点から見ると、元神は分子層の粒子よりもミクロ的物質で、異なる階層の粒子から構成される生命体である、元神を構成する粒子はミクロになればなるほど、その生命体のエネルギーレベルは高くなる。しかし、人間の機器で量ると、その重さは軽くなる。そのため、科学者が測定した人の元神の重さに違いがある。

 元神と六道輪廻

 人間の元神の重さに差がある根本的な原因は、人それぞれの最初の命の次元が異なっているからである。生まれ変わる度ごとに、人それぞれ異なる徳や罪業を積むため、元神の重さも異なる。人の肉身が死亡した後、人の元神はどこに行きたいのかを、人が選択することができない。徳の多い元神は軽いため自然に上方へ昇華し、「天道」へ転生するかもしれない。一方、多くの悪事を行った元神は重くなり下方に落ちてしまい、「地獄道」へ転生する可能性がある。人が生きているうちの行いが、人の元神の輪廻の行き先を決める。

 宇宙には、さまざまな次元、さまざまな生存状態の生命が無数に存在する。仏教がいう六道輪廻が、一般の人の輪廻する範囲であり、六道輪廻の範囲外にも仏や菩薩、羅漢、高い次元の神がいる。地球上の人は、正法の修煉を経て、六道輪廻の範囲を越えれば、「三界を出て、五行に居ず」ということが可能になり、生死の輪廻から脱出できる。

 人の肉体が死亡した後、その元神は善悪の応報の天理に従い、その業力の大きさによって六道輪廻に入る。六道輪廻には天道、修羅道、人間道、餓鬼道、畜生道、地獄道など異なる生活環境と身体状態がある。人が死亡した後、高次元の生命が善悪の応報の天理に従い、元神の前世の福徳、業縁と心念を考査して、その人を異なる道に転生させる。例えば、善行をし、徳を多く積んだ人は天人道に転生する可能性があり、悪業を多く積んだ人は、畜生、餓鬼、地獄の三悪道に転生する可能性があり、善悪両方がある人がまた人間道に転生する可能性がある。それぞれの道での寿命が終われば、再び徳と罪業の大きさに従って転生していく。

 輪廻とは、本当に車輪のように一周するではなく、善悪の応報の天理によって、浮き沈みする生死の流転である。その過程で、罪業が大きい元神は苦痛を受けたら、その罪業を消して元に戻り、再び輪廻転生する。罪業が大きすぎて徳がなければ、形神全滅(けいしんぜんめつ)の罪を問われ、地獄道に入らせ、そのまま無間地獄まで消滅され、無生の門に入ってしまう。

 人の元神は輪廻の中で、無数の前世や来世がある。人間道以外の道は、楽すぎても、苦しすぎるても修煉ができない。天人道に転生し、享楽ができ、寿命も比較的に長いが、それが終われば依然として、人間道や修羅道へ堕落していく。畜生道、餓鬼道、地獄道に入る悪者が苦しめられて罪を償うばかりで、同様に修煉ができない。六道輪廻から抜け出すには、人間道に転生し、人身を得た時、正法の中で修煉することだけが唯一の道である。

(翻訳・詩詩)

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