カナダ複数の有名大学は、北京が軍事・諜報能力の向上のために中国共産党(以下、中共)機関に利用されるという懸念から、中共機関との提携を中止するよう通告された。
アルバータ州高等教育大臣のデメトリオス・ニコライデス氏は声明の中で、「カナダの知的財産が盗まれる可能性があることに深く関心を持っている。中華人民共和国との研究提携が中共の軍事・諜報機関に利用される可能性があることをさらに懸念している。外国による研究・イノベーションセンターへの侵入を抑制するために、より多くの行動を起こさなければならない」と述べた。
ニコライデス氏は各大学に対し、中共と関係のある団体との新たな提携関係の構築や既存の提携関係の更新を中止し、既存の関係を徹底的に見直し、リスク評価を強化するよう指示した。
カナダの最高学府であるカルガリー大学とアルバータ大学を含むこれらの機関は、90日以内に、中共関連組織との協力関係に関する詳細な情報を、政府に提供しなければならないとしている。
カナダの「グローブ・アンド・メール」紙はこのほど、アルバータ大学の60人の教授が、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、人工知能に取り組む教授を含め、中国企業との90以上のプロジェクトに資金提供を受けていると報じた。
(翻訳・藍彧)