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 フィンランドの首都ヘルシンキ空港では9月22日から、世界初の試みで中共ウイルス(新型コロナウイルス)感染者の探知に、訓練を受けた『検疫探知犬』を起用した。これらの犬は鋭い臭覚を持ち、わずか10秒で結果を判定し、正確率は100%に近いそうだ。

 ヘルシンキ大学獣医学部の研究によると、検疫探知犬による中共ウイルス探知の精度はほぼ100%で、たったの10秒でサンプル中の中共ウイルスを嗅ぎ分けるそうだ。更に驚くべき事に、感染者が症状を発症する数日前に探知することができ、これは実験室の検出レベルを超えている。

  又、検出装置では、使用するサンプルに1,800万個の分子を必要するのに対し、犬は10から100個とはるかに少ない分子で判定できる。

 検疫探知犬の殆どが臭覚探知の経験があるが、これらの犬たちが、“中共ウイルスの嗅ぎ分け”を習得する時間は、以前の経歴によって異なる。現在、空港働くある8歳の犬は、たった7分でウイルスの嗅ぎ分けを習得した。

 検疫探知犬は交代制で働いている。彼らは直接乗客と接触するのではなく、別の部屋で検査する。乗客の肌から採取したサンプルの入った容器が犬に渡される。こうすることで検疫探知犬の飼育員の感染を防いでいる。

 テスト結果が陽性の場合、その乗客は、ヴァンター市政府によって設置された、空港内の健康情報ステーションに行くように求められる。

 米国、英国やその他の国々も中共ウイルスの検出に検疫探知犬の利用を研究しているが、最初に起用した国はフィンランドだ。ヘルシンキ空港の責任者ウラ・レッティジェフ氏は、この新しい試みを「ユニーク」かつ「世界初」と称した。フィンランドでの大規模な試みは、検疫探知犬の採用が広く使用できるかどうかを判断するのにも役立つ。

(翻訳・北条)