コロナウイルスの模式図(イメージ:Wikimedia Commons/https://www.scientificanimations.com CC BY-SA 4.0

 9月14日、米国に亡命中の元香港大学ウイルス学者、閻(閆)麗夢博士が、研究データリポジトリであるZenodoウェブサイトで、彼女と3人の科学者が共同執筆した新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)に関する最新研究報告書を公開した。

 報告書では、新型コロナウイルスのゲノム・ウイルス表面のSタンパク質の構造・医学文献に関する証拠を提供し、新型コロナウイルスは中国軍が保有するコウモリコロナウイルスZC45とZXC21をベースにした「実験室生産物」であることを証明した。

 同報告書はまた、新型コロナウイルスを人工的に製造するための詳細な技術プロセスも紹介されており、中国武漢ウイルス研究所の実験室では、コウモリコロナウイルスZC45またはZXC21を半年間で、全く新しいウイルスである新型コロナウイルスに改造することができると指摘した。

 中国解放軍第三軍医大学と南京軍区軍事医学研究所が発見・単離・同定したコウモリコロナウイルスZC45とZXC21は、新型コロナウイルスのゲノム配列との類似性が89%で、「Eタンパク質(E protein)」というタンパク質のアミノ酸配列類似度は100%に達していることが分かった。

 同報告書は、新型コロナウイルスの遺伝子が人為的に大きく改変されたため、天然ウイルスのようにランダムな突然変異によって毒性を失うことはないと警告している。これは、これまでに発見した主要な新型コロナウイルスの突然変異が、ウイルスの感染力を低下よりも増強しているという事実によって証明されている。

 報告書の執筆者たちは、新型コロナウイルスの発生源を特定するためには、武漢ウイルス研究所のP4実験室の独立調査が必要であると指摘している。また、武漢ウイルス研究所のP4実験室とアメリカ国立衛生研究所(NIH)との間の資金の流れを追跡するよう、米政府に呼びかけている。

 公開された情報によると、オバマ大統領時代の2015年、NIHは非営利団体エコヘルス同盟(EcoHealth Alliance)に370万米ドルの研究資金を提供した。中国武漢ウイルス研究所と提携している同団体は、米国政府からの370万ドルの助成金の一部を、過去数年にわたって武漢ウイルス研究所に渡し、コロナウイルスの研究資金に充てていたという。

 また、今年7月、カナダのトロントでウイルス研究に従事している孫氏は、中国当局がウイルスの研究や製造を絶えず行っていることを看中国の独占インタービューで暴露した。

 孫氏は、過去多くの同僚が中国共産党政権の科学者たちに、ウイルスの研究方法や製造方法を教えていたことを明らかにした。アフリカで急死したウイルス学者のフランク・プラマー氏もその中の一人である。彼はカナダのP 4実験室で働いていたが、最近になって彼の研究チーム全体がカナダ政府から追放され、そのチームは今ではすべての活動を停止している。彼の資料から、彼が早くから中国科学院武漢ウイルス研究所や軍事医学科学院と協力し、人工合成ウイルスの研究に従事していたことが分った。

 米国有名な小説家ディーン・R・クーンツ氏(Dean Ray Koontz)による1981年の作品『闇の目』(The Eyes of Darkness)には、「武漢-400」(Wuhan-400)というウイルスが言及されている。不思議なのは、小説で言及された「武漢ウイルス」は「研究センター」による「人工合成」された「一種の有効な兵器」であるとされていることだ。

※ゲノム:ゲノムはある生物のもつ全ての核酸上の遺伝情報のこと。

閻麗夢博士の研究報告書のリンク:

https://zenodo.org/record/4028830#.X2IC8BD7SUn

(看中国記者・黎宜明/翻訳・藍彧)

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