中国外務省広報担当官汪文斌(イメージ:中国外務省のホームページより)

 ポンぺオ米国務長官は2日、国家安全上のリスクをもたらすとし、中国のソーシャルアプリTikTokとWechatに対し措置を講じると述べた。これに対し、中国の外務省広報担当者は米国が「ダブルスタンダード」と批判したことが、多くの中国ネットユーザーの嘲笑を買った。

 中国外務省広報担当官汪文斌(おう ぶんひん)は、8月3日の定例記者会見で、「米国は中国の関連会社に対して証拠なしに「有罪判定」を行い、典型的な「ダブルスタンダード」を露呈している。また、米国は国際社会に注意深く耳を傾ける必要があり、さまざまな国の市場団体が米国に投資して事業を行う権利に、オープンで公正、かつ差別のないビジネス環境を提供すべきだ」と述べた。

 汪氏の発言は、中国人の間で熱論された。多くのネットユーザーは、中国当局が「ファイアウォール」を構築したことや、グーグル、フェイスブック、ツイッターなどの海外ソーシャルメディアの使用禁止を疑問視し、中国外務省こそ「ダブルスタンダード」であるとあざけた。

 「Twitter、Youtube、Instagramなどをずっと前から禁止していたのでは?これは他人に公正なことか?」、「わけがわからない。いったいどっちがダブルスタンダードなのか?」、「自分のことを罵ってる」、「今後これが続けば、他人から理不尽な国の人だと見られるだろう」といったコメントが見られた。

 ネットユーザーの批判が殺到したため、中国外務省広報部は同発言のウェイボーのコメント欄を閉鎖した。

 しかし、ネットユーザーたちはやめることなく、さらに中国共産党の機関紙『人民日報』系列の『環球時報』が2014年12月30日に掲載した文章をソーシャルメディアに転載し、中国共産党のプロパガンダ機関の「ダブルスタンダード」を嘲笑した。

 当該文章は、グーグルが開発したメールシステムGmailが中国で正常に利用できないことについて、「中国の問題か、またはグーグル社の問題か、あるいは双方に問題があるかもしれない。中国がグーグルを『禁止』したと表現するのは全く表し切れていない。両者の関係は、グーグルがどれほど中国(共産党)の法律を守ろうとする意志があるかによる」と述べている。

 これに対し、ネットユーザーは「この文は今の時期にふさわしい」、「この古いニュースは、中国政府の恥知らずさを改めて明らかにしている。グーグルにアクセスできないのは中国にいるからだ。グーグルに問題があると言えるか?バカにするな」、「一言で言えば、信じるか信じまいか、もう構ってられない。あんた家に行かいないが、自分家にも来るなと」、「中国(共産党)は素直にTikTokが制裁される現実を認めるべきだ」、「中国(共産党)は禁じないものがあるか」などとコメントした。

 中国外務省についてのコメントも見られた。「彼らに自由と民主主義について話せば、法律のことを語られ、あなたが法律について話せば、彼らは他の国の内政非干渉の話を持ち出す」、「どうしても言いわけができなくなると、状況が把握できていないと…」、「ごろつきは皆理屈っぽい、特に政治ごろつき」。

(翻訳・北条)