ブラジルのインカ市にある六千年前の「インカ石」(Lucia Barreiros da Silva/wikipedia, CC BY-SA 3.0

 ブラジルのインカ市にあるインカ川の真ん中には、全長46メートル以上、高さ約3.8メートルの巨大な岩があり、その周りは非常に洞窟の入り口に似た通路にがいくつかあります。地元では「インカ石」として知られています。最も不思議なのは、「インカ石」には誰が彫ったか分からない密度の高い浮き彫りが施されており、動物の像もあれば、抽象的なデザインのものも多く、空に浮かぶ星座のようなものもあります。

 地質学者は、「インカ石」は少なくとも6,000年前に形成されたと推定しています。進化論によると、6,000年前の地球では、まだ原始社会で、人類は非常に無知で、宇宙を理解しておらず、地球という概念を持っていませんでした。

 「インカ石」は宇宙の星と関係していると最初に言い出したのは、スペインのエンジニア、パヴィーア・アレマニさんです。彼が1976年の研究結果で、「インカ石」の表面に記された記号は太陽黒点の変動周期で、丸1年の記録が記されていると解説しました。

 2018年、ブラジルの考古学者は「インカ石」の秘密を完全に解読したと主張しました。その研究成果は、米国航空宇宙局(NASA)にも認められています。「インカ石」に描かれた抽象的な記号が、実は6,000年前の宇宙の星図であり、NASAがこれらの記号の位置を星と比較する過程で、ほぼ完全に一致していることが明らかになりました。

 このような古い時代に宇宙の星図を記録できるのは驚くべきことであり、地球上の文明は私達が想像するほど簡単ではないかもしれません。進化論では、人類は500万年前に地球に現れたと考えられており、人類が現れる前には、地球上には知的生命体が存在するはずがないとされています。しかし、科学者たちは考古学を通じて、28億年前の金属球、20億年前の原子炉、5億年前の三葉虫の化石に残された足跡、5,000年以上前のミイラ化した遺体に残された人工心臓など、他にも似たようなものがたくさん発見されています。 これらの証拠はすべて、人類はおそらく地球上の初代の文明ではなく、以前にも複数の文明が存在していた可能性があることを示しています。「インカ石」に描かれた宇宙の星図は、先史文明を知る手がかかりとなるでしょう。

(翻訳・藍彧)