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 128階建ての上海タワーは、中国で最も高く、世界で2番目に高いビルです。この中国の超高層ビルは2016年3月に完成しました。

 しかし、この超高層ビルでは先日非常に深刻な漏水事故が起きました。60階から9階まで水が漏れ、入居者を含め、ビジネステナントに混乱をもたらしています。 ビル管理会社はのちに、それが60階の装置の故障によるものだと、説明しました。

 中国メディアによると、上海市はこの巨大なプロジェクトに、148億元(21億1,000万ドル)を費やしましたが、構造上の耐用年数は、50年しか定めていません。複数の報道によると、2016年開業して以来、入居率の低さが深刻な問題になっています。2018年までに、国内企業への賃金が30%にとどまり、海外企業は賃金契約に消極的でした。営業損失が急増し、15億ドルの負債を抱えたことで、国際通貨基金は、中国の商業・建設プロジェクトの意思決定に疑問を呈しています。このような高価なタワー建て、わずか一部を賃貸する民間企業は、ほかの国には存在しないでしょう。

 中国メディアは7月12日、武漢肺炎ウイルス(新型コロナ)の流行を受け、今年の不動産市場は、氷点まで下がったといえると報じました。 武漢肺炎ウイルス(新型コロナ)の蔓延によって、中国経済の冷え込み、特に不動産業界は大きな打撃を受けています。各地の店舗が売り出され、工場は営業停止を余儀なくされています。一線都市の空室率も大幅に上昇し、多くの不動産オーナーが路上で入居者を探しています。

 中国の不動産研究プラットホーム「貝殻研究院」は、2020年不動産市場の半年分の報告を発表しましたが、これによると、2020年上半期の長期賃貸マンション分野において、新に参入した不動産会社は「ゼロ」になっています。

【翻訳編集】Visiontimesjp News