(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 庚子の年、すなわち2020年に入ってから、地球には恐怖と心配を呼び起こす天災人災が多く発生している。そのいくつかを見てみましょう。

1、南極の気温が20.75℃を突破
 南極の氷河が急速に溶けはじめており、ペンギンは何の心配もなく氷原に生息していたが、今は裸の土の上にいる。氷河は溶け、ごくわずかしか残っていない。

2、北極の氷河が急速に溶けている
 もともと氷の上に生息していたセイウチが生息環境を失い、多くが崖から転落死した。ホッキョクグマは食べ物にありつけず、空腹で歩くこともできなくなり、餓死し始めた。

3、チベット高原の氷雪が解け、新種のウイルスが見つかる
 チベット高原で28種類の新種ウイルスが発見され、人類に危害を及ぼす可能性がある。

4、オーストラリアの大火
 この大火事は7か月にわたり、煙がもくもくと燃えて、太陽をも遮るほどだ。大量の森林が破壊され二酸化炭素になり、億単位の野生動物が焼死した。もっとひどいのは、森が燃え、約60万匹以上のコウモリが人間の住処を飛び回っていることだ。

5、アフリカ蝗害
 今回の蝗害はこれまでと比べ物にならないほど大きな影響を及ぼしている。多国籍、多地域で非常事態となった。アフリカの農業が完全に停滞したのは25年ぶりのことだ。イナゴは伝播速度が速く、一日150キロも飛ぶ。山河や湖や海は防げず、中国に迫っている。

6、中共ウイルス(新型コロナウイルス)
 これまでに、中共ウイルス(新型コロナウイルス)は世界約100カ国に広がっている。この事件は世界の公共衛生に大きな影響を及ぼす。世界経済は大きな衝撃を受け、世界情勢をも変えている。

7、ツマジロクサヨトウ(英文名 Fall armyworm)
 2019年1月、中国雲南省で初めてツマジロクサヨトウという一種の「ガ」の侵入が発見され、5月から急速に伝播し蔓延している。2019年ツマジロクサヨトウの発生面積は1500万ムー余り、実際の危害面積は246万ムーである。今年の春夏に大規模なツマジロクサヨトウの虫害が発生するということは間違いないだろう。

 以上、これらの「自然現象」は地球上の変化であり、科学者が観測できた一部だ。科学者はまったく知らない未知の要素も多い。しかし、これまで見てきたように、人間はかつてない厳しい時期に直面することになる。

 これらのすべては、人類の行き過ぎた地球資源開発と環境汚染、人類の道徳が絶えず低下した結果でもある。

 未来の危機をどうすればいいのか。これは21世期を生きる人々が各々考える必要がありそうだ。

(文・覚醒/翻訳・柳生和樹)