(Pixabay license)

 象は陸上で最も大きな動物で、体重は数トンもあり、地上では無敵の存在です。タイにある野生の象がその巨大な体で横行し、地元住民に大変な迷惑をかけていましたが、ある民家で思いもよらぬ相手に止められ、最終的に自身の体重の千分の一以下の動物に追い払われてしまったのです。

 タイでは、象は幸運の象徴であり、国の象徴ともされています。象に関する体験イベントは、タイに訪れる観光客の間で大人気です。野生の象と飼育されている象を合わせて、それらの数は数千頭にも及びます。
 これらの象はとても利口で、時折感動的なニュースが報じられます。例えば、亡くなった飼育員や飼い主の霊前で拝む姿や、僧侶に対してお辞儀をするニュースがしばしば話題になります。ところが、2020年のある事件で、象に関する不思議なことが起こりました。

 
 バンコクから107km離れたナコーンナーヨック県には、パイ・サリック(Pai Salick)という野生の象が生息しています。現地の公園管理人アムナット・ノラシン(Amnat Norasin)さんによれば、この象はすでに35歳になっており、普段は森林地帯を歩き回っていますが、夜になると時折住宅街に入り込み、食糧を探します。その巨大な体格は住民の庭にも被害を及ぼすことがあります。この象は4トンの重さがあり、地元の人々はその行動に頭を悩ませていますが、対処法はなかなか見つかっていません。
 しかし、ある日、パイ・サリックは「鉄壁」にぶつかりました。『デイリーメール』によると、2020年11月17日の夜、パイ・サリックはいつものように食事を探し回り、ある家の生垣を押し壊して、勝手に中庭に入りました。いつも通り食事を楽しめると思いきや、怖いもの知らずのトラ猫がパイ・サリックに立ち向かってきたのです。体重は何千倍も違いますが、この小さな猫はパイ・サリックに対して低い唸り声を出しながら、この勝手にやってきた巨大な象さんに速やかに去るよう警告しているように見えました。最終的に、パイ・サリックは子猫と争わず、その場を立ち去りました。
 子猫の飼い主の紹介によると、この元気なトラ猫はまだ3歳で、飼い主が拾った元野良猫で、名前はシンバ(Simba)です。普段からとても活発な子猫で、自分の領域に侵入する他の動物に対しても非常に攻撃的だそうです。今回、象と対峙し、象を追い払う行為は、桁違いの体重の差を乗り越えました。「シンバ」という名前があの有名なアニメ映画の主人公からつけられたかどうかはわかりませんが、その勇気にネットユーザーたちは驚き、シンバを「小柄ながら勇気あるガーディアン」と呼びました。
 
(翻訳・宴楽)