(Pixhere, CC0)

 みかんを食べた後、皮を剥いて捨てることに慣れていませんか?実は、みかんの皮にはみかんの「本体」以上に役に立つ使い方がたくさんあるのです!今回は、みかんの皮の5つの素敵な活用術をご紹介します。

1、乗り物酔いを和らげる

 乗り物酔いが怖くて長距離の移動ができない人も多く、少しでも長距離移動すると、吐き気や嘔吐、手足から全身の脱力感をもたらすこともあります。いろいろな方法を試しても、なかなか効きません。
実は、乗り物酔いを和らげるのはとても簡単です。乗り物に乗る前に新鮮なみかんを2個持参し、途中で不快な症状が出た場合は、みかんの皮を少し剥いて折り曲げると、そこから出てくる飛沫(オイル)に含まれる芳香物質が放出されるので、乗り物酔いの症状をある程度緩和することができます。ただし、みかんの皮を折り曲げる時は、飛沫が目に入らないように注意しましょう。

2、蚊よけ

 天日干ししたみかんの皮は、蚊よけに使うことができます。乾燥させたみかんの皮に火をつけて煙を出すと、蚊よけになり、蚊が寄ってこなくなります。しかも、火をつけたみかんの皮から出る煙は、刺激的な味はもちろん、家具や壁紙を変色させることもありません。

3、冷蔵庫の消臭

 剥きたてのみかんの皮を冷蔵庫に入れて数日置いておくと、冷蔵庫内の臭いが消えているのに気づくでしょう。これは、みかんの皮に含まれる水分が蒸発する際に、芳香物質も放出され、冷蔵庫内の臭いを隠してくれたからです。

4、「陳皮」作りに

 「陳皮」はよく見る漢方薬です。陳皮入りの水を飲むと、咳や痰に効果があることが知られています。実は、陳皮はみかんの皮から作られたものなので、簡易版なら家でも簡単に作ることができます。
作り方はそれほど難しくはないのですが、結構な時間がかかります。まずみかんの皮をきれいに洗い、強火で15分蒸したら天日干しし、さらに蒸して天日干しを2回繰り返したら、陳皮の出来上がりです。

5.洗浄スプレー作りに

 みかんの皮には多くのビタミンやエッセンシャルオイルが含まれており、その中に含まれる「リモネン」は油性の物質を溶かして油汚れを落とすことができるという効能があります。そのため、みかんの皮から洗浄スプレーを作ることもできます。
作り方はとても簡単です。水200mlにみかんの皮2個分を入れ、15分ほど煮てから冷まし、こし器に通してスプレーボトルに入れれば完成です。さらに汚れを落とす効果を高めたい場合は、みかんの皮の煮汁を熱いうちにこし器に通して、重曹12gを加えても良いでしょう。重曹と水の割合は6g:100mlがオススメです。
 さらに、みかんの皮で直接油汚れを拭いても、汚れを落とすのに効果的です。

 いかがでしょうか?5つのみかんの皮の活用術をご紹介しました。みかんが食べごろになるこの季節では、剥いた皮は捨てるのではなく、いろいろと試してみましょう!

(翻訳・玉竹)