中国雲南省の一部の市県政府ではこのほど、「債務負担が大きい」と公言した。地方政府は借金だらけで、市民は銀行から借金をして、生活しなければならない。一部の経済学者は雲南省の債務問題が行き詰まっており、「ドミノ効果」が中国経済に悪影響を与えていると分析した。

 雲南省永平県政府はこのほど、永平県人民代表大会常務委員会が調査チームを結成し、全県の政府債務管理状況について特別調査を実施したと発表した。調査結果によると、永平県の債務圧力は巨大で、債務管理の強化が至急必要であるなどの問題を明らかにした。また、雲南省の騰沖県でも同様の債務問題に直面している。

 雲南省南部に住んでいる泰さんはメディアとのインタビューで、「地方政府が多額の借金を抱えているため、各県の状況が非常に深刻だ」と述べた。泰さんが所属しているシーサンパンナ政府は、160億元(約3094億円)の借金を抱えており、債務者は一般市民から富裕層、開発業者などを含んでいる。多くの人は政府による給与の遅延に悩まされている。例えば給与が8000元(約15万円)の場合、国と地方から支払われる金額はそれぞれ4000元である。労働者は国家財政から4000元を受け取ることができるが、地方からの分は遅延され、数年にわたって支払われないこともある。これらの労働者は銀行から借金をして、生活しなければならない。現在、雲南省のほとんどの人が借金を抱えている。

 雲南省は「債務の返済ができない」と表明した最初の地元政府ではない。貴州省が4月中旬に中央政府に助けを求めたため、貴州省が最初の破綻した省になる可能性があると懸念されている。一部の経済学者は「ドミノ効果」が現れる可能性があり、地方政府の債務が高まり、発展した省市にまで広がると、中国全体が負債危機に陥る可能性があると分析した。

 中国の経済学者である司令氏は、「雲南省は貧しい地域であり、地方の借金が多い状況は意外ではない。しかし、雲南省の状況からは、中国地方政府の債務不履行リスクが偶然ではないことが示された。外部に救助を求めるのは、中国政府の不祥事を公開することと同じだ。地方債務問題がすでに絶望的な段階に達しており、おそらく全国に広がり、中国経済に損害を与えている」とし、「中国経済の低迷は、地方政府の返済能力に影響を与えており、万やむを得ない場合でない限り、中国中央政府あるいは地方政府は決して、財政危機が到来したことを社会全体に公表しない」と述べた。

(翻訳・吉原木子)