中国では最近、若者の「集団自殺」が相次いでおり、非常に多くの注目を集めた。一部の専門家は、惨劇が頻発する原因は、現在の中国経済の不況と中国共産党(以下、中共)統制下で、人々の希望が見えないことにあると分析した。

 四川省徳陽市公安当局は24日未明、4月22日17時頃、什邡市(しゅうほうし)の森林内で3人の死者を発見したと発表した。3人はいずれも服毒自殺で、全員90年代生まれだ。

 この前、中国の元ジャーナリストである趙蘭健氏がツイッターに投稿した情報によると、江蘇省無錫市の公安当局は、病気や借金の問題から失望感を抱いた20人以上の、他の省の若者が集団自殺グループを結成し、亜硝酸ナトリウムなどの有毒物質を浸した食品を食べて、集団自殺しようとしていると明らかにしたという。

 このほか、湖南省張家界風景区の天門山で7日、4人の若者が毒を飲んで、飛び降り自殺する事件が起こった。

 カナダに在住している中国系作家の盛雪氏は希望之声とのインタビューで、「中国経済は悪化しており、多くの若者が仕事を見つけられず、生きる道がないことに絶望している。なぜなら、中国では西側の民主社会のような社会的援助や支援するシステムがないからだ」と述べた。

 盛雪氏はまた、「私たちは自由な環境の中で、大多数の人々が信仰を持ち、信仰が人々に力と精神的・心理的な支援を与える。しかし、中国では、信仰は最も危険な領域になっている。実際、中共の制度は、人々が幸せに生きるためのあらゆる道を完全に封じ込めている。若者にとって、経済的に崩壊すれば、それは確かに希望が見えず、生きる道がないと感じる」と指摘した。

(翻訳・吉原木子)