米評論家の章家敦氏(Gage Skidmore, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons)

 中国では、上海、広州、深センのいくつかの重要な都市で、新たなロックダウン(都市封鎖)と大規模なPCR検査が始まっている。17日以降、中国の20以上の省の41都市が異なる程度の封鎖状態に入り、約2億6400万人が完全または部分的なロックダウン状態になっている。

 上海市の疫病予防工作グループは、19日から全員のPCRスクリーニングを開始し、1人2回のPCR検査を受ける必要があり、期間中、コミュニティに出入りする際、全員が24時間以内のサンプリング証明書を提示することを義務付けると発表した。

 上海のあるネットユーザーは、「団地はまた閉鎖された。感染が最も深刻な3月末に戻ったような気がする。家でパソコンの前に座り込んで、何もしたくない。気持ちが落ち込んでいる」と書いた。

 新疆ウイグル自治区のある大学生は、ここ2年間、夏休みと冬休み以外に校門を出たことが一度もないと投稿した。「校門の向かいにどんな店があったのかさえ知らない。自分が刑務所にいるのか大学にいるのか本当に分からない」

 上海のあるネットユーザーは、「上海がロックダウンされた後、周りの多くの金持ちが脱出する準備をしているような気がする」と投稿した。

 中国共産党がゼロコロナをこのまま実施し続けると、経済も不動産も打撃を受けることになる。このような判断はもはや専門家がする必要はない。すでに国民の間では、「不動産の崩壊は中国共産党の全体主義体制による必然的な結果であり、救済策はない。上海が封鎖されると、数千万元の豪邸を持っていても、全体主義下で食べるものがあるという保証はない。数千万元の豪邸で餓死しないためには、豪邸を放棄して脱出することが必然になる」と指摘した。

 習近平氏は、ゼロコロナ政策を政治と結びつけているため、第20回党大会までにコロナをゼロにすることを主張するに違いない。しかし、経済が崩壊すれば、彼は再選できるのだろうか。

 最近、米評論家の章家敦氏はツイッターで、ある中国人企業家が、地元政府から、自社工場のモデルチェンジを要求され、軍需品製造に変更するよう伝えられたとツイートした。章家敦氏は、中国共産党が戦争の準備をしていると警告した。中国共産党が内部対立をそらすために戦争を利用するのではないか、と懸念する人がいる。

(翻訳・藍彧)