李克強氏(Chatham House, London, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons)

 中国の経済政策を決定する上で、最も重要な役割を果たしていると見られる中央官庁「国家発展改革委員会」の前副主任が2月28日、民政部長官に就任したことは、国務院体制トップの大幅な人事異動の前触れと見なされている。中国共産党(以下、中共)の李克強首相の2期目の任期が来年3月に終了し、国務院の舵取りを続けることができなくなるため、今年の中共政府部門の人事移動には「政権交代」の意味合いがあるという分析が出ている。

 中共政府機関の上層部が大規模な再編成に直面

 中共の機関メディア新華社通信によると、2月28日、定年を迎えた李紀恒氏(1957年1月生まれ)の後任として、唐登傑氏が民政部長官に任命されたという。唐登傑氏は元福建省の省長で、2020年7月から今回の新任まで、「国家発展改革委員会」の副書記、副主任を務めていた。

 北京に本部を置く中共の大プロバガンダ「多維新聞」2月28日の報道によると、今年は中南海の上層部が交代する年であり、李克強氏の2期目は来年3月で終了するため、これまでの慣例では、今年の人事は事前に打ち出し、次期政権の構成に道筋をつけるに違いないという。

 それによると、2023年には李克強はすでに国務院総理を2期務めており、国務院の舵取りを続けることはできないため、2022年の人事異動は「政権交代」という意味合いがある。

 李克強氏の行先が注目される

 今秋に開催される予定の中共20回全国代表大会には、中南海の上層部が大きく入れ替わるではないかと、李克強氏の行き先が特に外界に注目されている。

 香港の「明報」が以前に発表した評論によると、中共の第20回全国代表大会(党大会)と2023年の第14期人民代表大会(全人代)第1回会議では、多くの中共幹部が退職する年齢でなくても、交代される問題に直面することになるだろう。最高位の異動は李克強氏と思われる。中共の国務院総理の任期は5年で、2期以上連続して就任することはできないという。李克強氏の国務院総理としての任期は、ちょうど2期10年になる。任期が終了する時、李氏は中共人民代表大会委員長に転任するのか、それともそのまま引退するのか、党大会の焦点となるだろう。李克強氏は今年67歳、党大会で政治局常務委員に再選されれば、中央委員会への異動を意味し、中央委員会のリストに載らなければ、完全に引退することを意味する。

(翻訳・藍彧)