NSW Police Force(ツイッター動画のスクリーンショット)

 オーストラリア在住の自閉症を患った3歳の男の子が森の中で迷子になりましたが、奇跡的に生き延び、3日後に発見されました。男の子の母親は、警察が公開した映像から、森の中で男児を見守る聖母マリアの姿を見たと話しました。

 男の子はAJ(Anthony ”AJ” Elfalak)という名前で、自閉症を患っており、喋ることもできません。家族と一緒にニューサウスウェールズ州東部のハンターバレー(Hunter Valley)地域の人里離れた田舎に住んでいます。

 9月3日正午、AJくんは自宅から姿を消しました。ニューサウスウェールズ州の警察は、救助隊員とともに大規模な捜索救助活動を行いました。9月6日、ヘリコプターがAJくんの姿を見つけました。

 警察によると、ヘリコプターが森の上空を飛行した時に、小川の土手の水溜まりで水を飲んでいるAJくんを発見したそうです。そこは、AJくんの家から470メートル離れているところでした。即座に家まで搬送されたAJくんは、足のかすり傷以外、体調は良好でした。水分を補給することができたため、AJくんは一人で3日間も生存できたそうです。警察は、ヘリコプターから撮影した映像を公開しました。そこには、森の中で水を飲んでいるAJくんの姿がありました。

 AJくんが無事に戻ってきたことについて、母親のケリー(Kelly)さんは、聖母マリアと天使たちがAJくんの安全を守ってくれたからだと、ソーシャルメディアに投稿した動画で語りました。「聖母マリアはいつも私たちと一緒にいます。聖母マリアがずっとAJくんに付き添っているのだと、わたしには分かります」、「小川の土手での映像を見れば、AJくんのそばに聖母マリアがいるのが本当に見えます」と言いました。

 ケリーさんは、祈祷の力をとても信じていると言いました。彼女はAJくんが救助された1時間前に祈祷をした時に、もうすぐAJくんに会えると感じました。そして間もなく、AJくんを見つけたと警察からの連絡が入りました。驚きと同時に、ケリーさんはとても喜んでほっとしていました。

 ケリーさんは「神のご加護を深く感じました。私はとても感謝しています」と語りました。

(翻訳・心静)