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 中国当局は、少子高齢化の危機に対応するため、結婚と出産を奨励することを国家的な課題としている。最新の公式統計によると、昨年初めに新型コロナウイルスの大流行という特殊な要因を除いて、今年第3四半期の婚姻件数が初めて200万件を下回り、172万件と過去最低を記録した。

 中国民政部が先月末に発表した最新のデータによると、今年の第1四半期から第3四半期までに全国で登録された婚姻件数は586万6,000件で、前年同期より8,000件減少した。 希望之声が統計したデータによると、四半期ベースでは、今年に入ってから3四半期連続で婚姻届の提出数が減少しており、第3四半期は172万組にとどまった。新型コロナウイルスの発生により婚姻件数が155万7千件に減少した昨年第1四半期を除くと、今年第3四半期には200万件を下回り、過去最低を記録した。

 統計局によると、全国の婚姻率は2013年から年々低下しており、昨年の婚姻登録件数は813万1000千件で、2019年には1,000万件を割り込み、その後再び900万件を割り込み、経済的に発展した地域での婚姻件数がより減少している。

 中国の若年層は人口が少なく、特に結婚願望が低い。中国民政部の8月のデータによると、中国の「90後(1990年から生まれた世代)」の総数は約1億7,000万人で、男女比は約54:46(男性:女性)。一方で婚姻届を提出している「90後」は1,000万人を超えず、婚姻率は約10%にとどまっており、離婚率は35%にもなっている。

 『結婚業界洞察白書(2021年版)』によると、現在の若者は結婚式に平均17万4千元(約310万円)を費やしており、これは夫婦の月収の8.8倍に相当する。また、ウェディングコースの高額な費用が、結婚に消極的な若者を増やしている。

(翻訳・吉原木子)