(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国共産党当局は27日、四川省南西部の西昌衛星発射センターから「長征3号B」ロケットを使用して「試験衛星10号」を打ち上げた。その後、人工衛星に異常が発生したと発表した。ネットユーザーは、実際にロケットが爆発した可能性があり、残骸が広西チワン族自治区百色市徳保県(とくほけん)の人口密集地の数カ所に落下したと分析した。

 中国公式メディアは27日16時20分、中国共産党が西昌衛星発射センターから長征3Bロケットで「試験衛星10号」を打ち上げ、ロケットは正常に飛行し、衛星は正確に軌道に乗ったと報じた。ロケットの飛行中、衛星の作業状態に異常が発生し、現在、具体的な原因を調査中だとしている。 

 情報に詳しいネットユーザーによると、ロケットの残骸は広西チワン族自治区百色市徳保県の那甲鎮、足栄鎮、隆桑鎮、燕峒郷、竜光郷、栄華郷などの多くの場所に落下したという。そのため、一部のネットユーザーは、ロケットが飛行中に爆発し、その爆発によって大小の破片がより広い範囲に散らばったのではないかと結論づけている。

 ネットユーザーが投稿した動画には、ロケットの外装殻の巨大な破片が空中に飛び散っている様子が映っている。

 ロケットの大きい残骸は空から落下して、徳保県のある市場からほど遠くないところに落ちた。もう一つの残骸は徳保県にある丘陵地の山腹部に落ちた。

(翻訳・徳永木里子)