ペンタゴン:アメリカ国防総省 (Wikipedia/Public Domain)

 12月17日(木)夜、米国防長官代行クリストファー・C・ミラー氏は、国防総省がバイデン移行チームへの協力を一時停止すると発表した。これに対し、バイデン陣営の高官は内情を知ることができず驚きを示した。

 米メディア「アクシオス」の報道によると、米国防総省の関係者は「休暇のために、予定されていた約20回の会議を年明けまで延期する。今日から来週までのスケジュールは残り20日を切っており、会議に出席する国防総省の職員も本業の仕事をしなければならず、政権交代に気を使いすぎたので、連休期間中は2週間ほどお休みする」と述べている。

 現在のところ、休暇明けに協力を再開するかどうかはまだ分かっていない。

 これまでのところ、11月下旬に一般調達局(GSA)がバイデン陣営から圧迫されたために、バイデン移行チームへの資金提供を解除するなど初期的な移行作業が始まっているが、トランプ陣営とバイデン移行チームとの引き継ぎは、非常に遅れている状態となっている。

 12月4日、ワシントン・ポスト紙は、バイデンチームが国防総省の諜報機関へのアクセスを認められていないと訴えていたが、国防総省の関係者は後に否定した。

(翻訳・北条)