日本政府は近日、中国共産党による戦略的資源や外資の浸透などの脅威を防ぐため、米国が主導する機密情報を共有する枠組み「ファイブアイズ（UKUSA協定）」への参加を希望したという。ファイブアイズのメンバーである英国は歓迎を示した。
日本の河野太郎防衛相は7月21日、英国の「中国研究会」シンポジウムで、日本が「第六のアイズ」になると提案した。河野防衛相は、ファイブアイズが日本の参加を招待すれば、日本側は快く受け入れ、中国共産党からの経済浸透などの脅威を防ぐことができると述べた。
河野氏は、中国資本による買収はすでに中国共産党の海外企業に浸透する方法となっており、中国政府がドル経済から独立するために様々な形で国際秩序を変えようとしていると指摘した。また、ウイルスの流行は日本のサプライチェーンが中国に依存するリスクを露呈したことに言及した。
会議で河野氏は、ファイブアイズに中国の経済活動を綿密に監視するように促し、日本が英国などの国との技術協力は中国政府に対抗するために「不可欠」であると述べた。
英メディア「ガーディアン」は7月29日の報道によると、日本側がファイブアイズに加入する提案は英政界に歓迎されている。イギリスの保守党議員は、「ファイブアイズ」を構成する米国、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが「シックスアイズ」に拡張する可能性があり、日本を加えることで、戦略的経済連携を拡大し、重要鉱物や医療用品などの重要な戦略的備蓄を増せると指摘した。
同紙の情報筋によると、ファイブアイズの拡張計画は近いうちに発表されるとし、戦略的経済圏グループに拡張する可能性が高く、中国のレアアース鉱物などの製品への依存を下げるのに役立つであろうと述べた。
英国の外務委員会のトム・トゥゲンドハット（Tom Tugendhat）委員長は以前、「ファイブアイズは何十年にもわたって我々の情報と国防構造の核心であり、イギリスは同盟を深めるために、信頼できるパートナーを検討し、日本は重要な戦略的パートナーである」と述べた。
（翻譯・藍彧）