イスラエルはパレスチナとの緊張が高まり、イスラム過激派組織ハマスのロケット攻撃を受けた。イスラエル軍は10日、ハマスが実効支配するガサ地区を空爆し、ハマス指揮官を含むパレスチナ人9人が死亡したと報じられた。
アラブニュースによると、イスラエル軍は最近、エルサレムの「アルアクサ・モスク」一帯で発生した二国間衝突のため、ハマスが9日夜からロケット数十発を発射したと示した。イスラエルのアイアンドームが作動し、死傷者は報告されていない。
一方、イスラエルの反撃で多くの死者が出た。ガサ地方当局によると、ハマス指揮官のMohammed Fayyad(音訳:モハメド・ファイヤード)氏を含む少なくとも9人が死亡した。しかし、イスラエル軍の空襲で死亡したのか、ハマスのロケット1発が故障して死亡したのかは明らかにされていない。
ロイター通信によると、イスラエルにロケット弾を発射したのは、アルアクサモスクでの衝突でパレスチナ人が負傷したことに対する対応だと、ハマスは明らかにした。
イスラム教3大聖地であるアルアクサ・モスクがある神殿の丘は、ユダヤ人の聖地である。イスラエルとパレスチナの双方はここで何度も衝突した。7日にも衝突が起き、パレスチナ人はイスラエル警察に花火と石を投げ、警察は閃光弾とゴム弾で応戦した。
イスラエル警察は、両者の衝突を緩和するために、ユダヤ人団体がモスク周辺の広場に行くことを禁止していると明らかにした。
(翻訳・柳生和樹)