2021 年 11 月 1 日、河南平頂山バス会社の従業員は、賃金を要求するために集団ストライキを行いました。(YouTube動画のスクリーンショット)

 中国中部の河南省周口市鄲城県(たんじょうけん)バス会社(以下、鄲城バス)は12日、運営上の困難により運転手の給料を数カ月連続で支払えず、全路線運休の通知を出した。

 中国メディアによると、鄲城バスのスタッフが12日夜、同日午後にバス運休の通知を出したが、夜頃には通知文が削除されたと述べた。運行が再開できるかどうか、いつ再開できるかは、会社の指導者や上層部からの連絡を待つしかないという。また、同社の別のスタッフによると、現在、スタッフは全員休みで、会社からの通知を待っている状態だという。現地の関連部門が約束した補助金は未だに支給されておらず、運転手の給料も支払えなくなった。会社の資金が個人の立替金で充填し会社を運営していたが、今はその余裕もなくなったため、今回の運休に至ったという。

 このニュースはネットユーザーの間で多くの議論を巻き起こした。「中国には給料を期限通りに払えないバス会社が多すぎる。はっきり言うと、地方の財政が破綻しているのではないか」「コロナが引き金となって次々と影響を及ぼす中、『ゼロコロナ政策』が堅持されている。このままでは中国経済が完全に死んでしまう」と、ネットユーザーがコメントを残した。

 情報筋によると、鄲城バスの運休は今回が初めてではないとのことだ。同社の公式ウィーチャット(微信、WeChat)アカウントに掲載された通知から見ると、2020年に入ってから6回も運休したことがある。そのうち3回はコロナ流行によるもので、2回は経営難によるもの、1回はバス路線の重複が多くなったことによるものだ。

(翻訳・徳永木里子)