中国での就職難を背景に、余さんは思い切って銀行から60万元(約1250万円)借り入れました。他の融資や貯蓄と合わせて、2000万円近くをカボチャ栽培に投資しました。故郷の近くの村に1千ムー(1ムーは約6.67アール)の農地を契約し、カボチャ栽培を始めました。
しかし、年寄りの村民がぐるでカボチャを盗みに来ました。目撃されたら、年をいいことに無茶ぶりを発揮するのです。心臓病や高血圧があると言いふらして「お前たちのせいで死んだら、賠償金が払えないぞ」と脅してきました。地元の警察もお手上げです。そもそも中国の農村部は同じ苗字を持った人(親族であること)が多く、警察官や裁判官もその一族の一員であることが多いようです。