大きな庭に小さな家が建っています。そこには一人の目が不自由な女性が住んでいます。
毎日、彼女は自分の庭の手入れをしています。盲目者とはいえ、彼女の庭はものすごくきれいで、いつも美しい花で満ち溢れています。
通りすがりの私は、この美しい庭を賛嘆しながら、彼女に聞きました。
「あなたは、綺麗な花を見ることができませんが、なぜこの庭を手入れしているのでしょうか?」
彼女は微笑みながら答えました。
「そこには四つの理由がありますね。一つ目は、庭の手入れが好きだからです。二つ目は、私は花を撫でることができますから。三つ目は、私は花の香りを嗅ぐことができますから。四つ目は、あなたです」
彼女は話しながら、通りすがりの私の方向に手を挙げました。
「私ですか?私はあなたのことをはじめて…」
「そうですね。確かに、私はあなたとは面識がありません。でも、あなたのように、誰かがいつかここを通りすがる時、私の庭を眺めながら、気持ちがよくなることができるからです。そして、私もその時、誰かと話すことができます。なんて楽しいことでしょう!」
自分の身体の不自由を悔しがらず、楽天的に人生を送り、美しいものを作って分かち合うことを楽しんでいます。これは、天性にある善良によるもので、どんなに不自由であっても、幸せを手に入れることができます。
(翻訳・常夏)