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中国、外国籍の芸能人も粛清の流れか=「極左路線」進む

9月5日、香港の俳優である謝霆鋒(ニコラス・ツェー)は中国中央テレビの番組で、カナダ国籍を放棄する申請をしたと明かしました。(GEM_Ady (GEM_brilliant), CC BY 2.5, via Wikimedia Commons)

 習近平総書記の「極左路線」によってこのほど、大手IT企業、民間教育業者が相次いで締め付けられました。その後、芸能界も的になり、有名な女優や俳優が社会から抹消され、ファンクラブやアイドルなどの関連番組も禁止されました。

 最近、外国の国籍を持つ人の中国での芸能活動を制限する政策がまもなく出されるのではないかとの声があります。

 これまで、多くの裕福な中国人は子どもの外国籍を得るため、外国での出産を選んでいました。その子どもの中で、大きくなってから中国に戻り、芸能活動で成功した人も多くいます。

 最近、中国のSNS「微博」上で外国籍の芸能人のリストが流れています。

 粛清の対策でしょうか、カナダ国籍を持つ香港の俳優である謝霆鋒(ニコラス・ツェー)は5日、中国中央テレビの番組で、カナダ国籍を放棄する申請をしたと明かしました。しかし、この謝霆鋒の表明は一部の「若い愛国者」から「こういう時に外国籍を離脱するのはおかしい」と疑われ、完全に信頼を得られなかったようです。また、いつか粛清されるから早くカナダに帰った方が賢明だという心配する声もありました

 中共のこのような動きについて、在米の中国時事アナリスト・陳破空氏は米RFAの6日付の記事の中で、「習近平が米国と対抗するために、企業と芸能界を締め上げて、富を吸い取りながら世論を完全に制御したい狙いがある」と分析しました。

 また同記事の中で、台湾健行科技大学の教授・顔建発氏は「来年の任期延長を狙っている習近平は、国内外から圧力を受けているため、階級闘争や排外的な民族主義感情を煽っている。上層部の権力者や資本家を倒すために社会の底辺にいる6億人の低所得者を利用している」との見解を示しました。

(新時代Newsより転載)

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