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北京で感染拡大中 国道閉鎖 民間は「指導部は一斉に辞任すべき」

(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 中国の武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症、COVID-19)の流行は深刻である。河北省と遼寧省のパンデミックに加えて、北京でも確認された症例と無症状感染者の噴出は、国民のパニックを引き起こし、役人の辞任を叫び出した声もあった。

 北京市保健衛生委員会によると、1月10日に市内で新たに確認された症例が1件、無症状の感染症例が4件報告された。 確定症例は、現在順義区に住む49歳の女性で、9日にスクリーニング検査の結果が陽性となり、その後10日に確定症例と診断され、9日に告知された男性患者の妻である。

 北京疾病管理予防センターの龐星火副センター長は1月11日に、9日と10日に合わせて報告された確認症例2件と無症状の感染症例5件は、すべて同じ家族から、そして最初に流行の濃厚接触者が432人であると判断したと述べた。1月11日には、市内の9つの地域が中リスクに格上げされていた。

 順義区の支現偉執行副区長は11日、北京伝染病予防管理会議で、状況は「深刻だ」と述べ、1月9日に確認された男性患者が行程を隠し、公式の疫病調査への協力を拒否したことを非難した。

 その後、「確認された患者が行程を隠し、公式の疫病調査への協力を拒否」という内容は新浪微博(シンランウェイボー)の検索エンジンの第一位となった。しかし、患者が協力を拒んだ理由は、政府が国民の信頼を得られていないからだと考えるネットユーザーは多い。 前回、石家荘で症例が確認された患者の個人情報が暴露され、この患者の実態を誤魔化す結果となった。

 また、多くのネットユーザーは、北京の疫病対策は効果的ではなく、現地の人々をパニックに陥れ、不安にさせていると批判した。

 「聞きたいのは、懐柔区(かいじゅうく)では確認された症状がありますが、区政府は何をやっていますか。区政府は報告しません。疫病調査の結果がまだ出ていないですか。管理する人がいませんか」

 「無症状感染者はなぜ発表されないのか? 無症状は症例ではありませんか」

 「北京の指導部が一斉に辞任することを要求します」

 最近、河北省の流行が深刻なので、隣の北京市当局は神経質になっており、ロックダウンに近い政策を実施している。河北省の全駅で北京行きの切符の販売を停止し、この処置は列車が北京に乗り入れできないことに相当する。

 1月10日、河北省固安県で北京へ向かう国道の交差点にある貴安県公安局特別警察大隊の入り口で、マスクをつけた1000人以上の人々が集まり、「離せ、離せ」と唱えている様子がインターネットに出回った動画があった。 また、現場にはヘルメットをかぶった特警が多数警備していたが、抗議者を鎮圧する行動は取らなかった。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・徳永木里子)

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