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大統領選選挙結果確定日迫る トランプ法廷闘争の最新情報

(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 米大統領選が迷走する中、一般投票の結果が確定し、選挙人が認定される12月8日の期限が近づいてきた。果たしてトランプ陣営の法廷闘争がどこまで進んでいるのか。

 選挙人が認定されれば、12月14日には選挙人が各州を代表して大統領を選出するための投票を行い、12月23日が米国会の選挙人票の受領確認の期限となっている。

 トランプ陣営の法廷闘争がまだ続いており、ここでは州別の最新状況を紹介する。

 ジョージア州

 ジョージア州は先週、手動再集計を完了して結果を認定した。11月24日から第2回目の再集計を始め、12月2日の24時までに完了する見込み。トランプ陣営は署名の検証を求めており、そうでなければ、不正投票を再度数えるだけだと主張した。しかし、州務長官は署名を検証しないと明言した。

 ジョージア州では、リン・ウッド弁護士がブラッド・ラッフェンスペルガー州務長官に選挙結果の認定を差し止めるよう訴えている。 連邦判事は差し止めの申し立てを却下した。

 ウッド弁護士が最初に提出した書類には、数え間違いと不正を暴露する宣誓供述書がいくつか含まれている。3人の目撃者が、トランプ氏への投票用紙がバイデン氏への投票に数えられたと証言した。少なくとも8人は、まるで使っていない不在者投票用紙を見たと証言した。 (通常、投票用紙は機密封筒から取り出されれば、折りたたまれた跡が残るはず)

 トランプ弁護団と別に独立訴訟を行っているパウエル弁護士は以前、ジョージア州で、ドミニオンの投票システムと州知事・長官の贈収賄に関連した訴訟を準備していることを明らかにした。

 ミシガン州

 11月23日、ミシガン州は投票結果を認定し、バイデン氏の当選を宣言した。同日、トランプ陣営の弁護士ジェナ・エリス氏は『ジャスト・ザ・ニュース』に、ミシガン州議会が今週中に選挙の不正行為と不正疑惑の報告に関する公聴会を開催することに合意したと語った。

 トランプ陣営はミシガン州で少なくとも6件の訴訟を起こしており、現在は州最高裁で、認定結果を覆して、監査や最集計を行うよう訴えている。

 ミシガン州最高裁判事は23日、下級裁判所に再審を命じた。さらに、「深刻な不正行為」が存在するとし、一部の投票用紙の有権者が選挙人名簿に存在しないことや、選挙管理者らの指示が選挙法の規定に違反しているなどの証拠が提示されたと明らかにした。

 デトロイトに属する人口が多いウェイン郡は、不正行為が最も深刻である。 先週、2人の共和党投票集計委員が結果の認証を拒否する宣誓をしたことで、トランプ陣営は訴訟を取り下げた。郡は現在、選挙結果の認定を停止している。

 ペンシルべニア州

 トランプ陣営と共和党はペンシルべニア州で9件の訴訟を起こした。

 11月中旬、トランプ陣営はペンシルベニア州のキャシー・ボックバー知事を連邦地方裁判所に提訴し、郵送投票に関連する法案の違憲性を主張し、選挙結果の認定を遅らせるよう求めた。同件は11月21日に却下され、 保守派のアリト判事が率いる第三巡回区控訴裁判所は、迅速に処理することに同意した。 トランプ氏のジュリアーニ弁護士は連邦最高裁に控訴する準備ができていると述べた。

 先週末、共和党の下院議員と数人の共和党の下院候補者が、選挙結果の認定の阻止や郵送投票の除外を求める新たな訴訟を起こし、ペンシルべニア州の郵便投票が違憲であると主張した。

 ペンシルベニア州最高裁判所は23日、トランプ陣営からの5件と共和党候補者からの1件の計6件の上告を棄却した。10,684件の封筒に完全な情報が記載されていない郵便投票と不在者投票が問題視されている。 同日、ウェストモアランド郡の裁判官は共和党員に有利な判決を下し、郡の選挙委員会に213の仮投票用紙のカウントを禁止するよう命じた。

 ペンシルベニア州のキャシー・ボックバー長官は24日午前、同州の選挙結果を認定し、バイデン氏の勝利を明らかにした。 トム・ウルフ州知事が確認書に署名した。

 ネバダ州

 ネバダ州では、「死人投票」があったこと、未成年者が投票用紙を受け取っていたこと、親民主党の原住民機関が原住民を買収してバイデン氏の票を獲得したこと、共和党の監査官が主要な集計プロセスの監視を拒否されたこと、60万枚以上の郵送投票用紙に有効な署名がなかったことが明らかになった。

 共和党が起こした4件の訴訟が審理中となっている。

 ネバダ共和党員は11月17日、ネバダ州から転出していた1万5000人が、ネバダ州と現在の自宅で重複投票をしていると新たな訴訟を起こした。

 他2人の共和党候補者が投票機不正疑惑の訴訟を起こした。 それぞれ11月24日、1月5日から審理開始予定。 どちらも改選を求めている。

 アリゾナ州

 アリゾナ州の人口の60%以上を占めるマリコパ郡が最も物議を醸している。目撃者の証言によると、郡内の有権者は機械に読み取れないマーカーで投票用紙への記入を要求された。また、以前各選区にある748の投票所が175の投票センターに変更された。

 トランプ陣営は、マリコパ郡の結果認証を阻止するために複数の訴訟を起こしているが、州判事は不正行為の証拠がないと述べた。

 アリゾナ州のダグ・デューシー州知事(共和党)は、裁判の解決なしに州の選挙は終わらないと述べ、バイデン氏の勝利を認めなかった。

 ウィスコンシン州

 トランプ陣営はウィスコンシン州で現在法的措置を取っていない。 トランプ氏は、ウィスコンシン州のミルウォーキー郡とデーン郡の投票用紙を再集計するために300万ドルを支払い、再集計は11月20日に開始され、12月1日に結果が出る見通し。

 トランプ陣営によると、少なくとも10万人の不在者投票は、不在申請をせず、州の法律に違反していると述べた。また、不在者投票で投票した人のうち、少なくとも数千人は身分証明書を見せずに投票することが許されていた。

 トーマス・モア協会は24日、州内の15万票以上の投票用紙が不正なものであると主張し、ウィスコンシン州最高裁に選挙結果の認定を阻止するよう緊急請願を提出した。

 選挙日から就任日までの重要な日付

 12月8日、各州で選挙結果を認定

 12月14日、各州を代表する選挙人が投票して大統領を選出

 12月23日、議会が選挙人票の受領を認める期限

 2021年1月6日、議会はすべての選挙人の投票をカウントして承認する(通常プロセス)

 2021年1月20日、次期大統領の宣誓式

(看中国記者・肖然/翻訳・北条)

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