中国当局は海外で8000以上のウェブサイトの「機密情報」を監視し、53種類の言語で世論の情報を収集できるソフトウェアを採用した(画像:Twitter)

 中国当局のネットワーク監視が、本土から海外に向けて拡張されている。米メディアは最近、中国当局が香港、マカオ、台湾など8,000以上のウェブサイトの「機密情報」を監視し、53種類の言語で情報を監視収集するソフトウェアが採用されたと報じた。

 「ラジオ・フリー・アジア」によると、このシステムは中国本土で18,000社に拠点を置き、昼夜を問わず継続的に監視することができるという。

 「軍用犬監視システム」と呼ばれるこのシステムは、中国国内のネット上のすべての情報を監視し、情報をろ過することができる。国内で監視されたサーチエンジン、ニュースサイト、BBSやフォーラム、ブログ、Weibo、掲示板、画像、動画、テンセントQQ、ファイルさえも監視することができる。

 ドイツに在住するモンゴル族の人権活動家ショブチョード・テムチルト氏は、「中国当局が国民を監視するための技術を海外から取得し、海外で拡張させようとしていることに危惧しています。これは人々の自由を侵害するものです」と語った。

(翻訳・原 光廣)