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 AFPの報道によると、香港で11日、民主派の現地紙「蘋果日報(アップル・デーリー)」の創業者が前日に逮捕されたことを受け、多くの市民が支持を表明しようと、同紙を買い求めに走った。

 香港国家安全維持法が6月に導入されて以来、香港の反体制派に対する取り締まりは勢いを増しており、民主派の政治家らが立法会(議会)選挙への立候補を取り消されたり、活動家らがソーシャルメディアへの投稿を理由に逮捕されたりしている。

 一連の取り締まりの中で、事態が大きく動いた日となった10日には、メディア界の大物である黎智英(ジミー・ライ)氏を含む10人が拘束され、200人前後の警察官が、中国政府に批判的な論調で知られる蘋果日報の編集部を捜索した。だが、黎氏への連帯を示すため、香港の人々は11日付の同紙を購入しようと殺到した。

 同紙は発行部数を通常の7万部から55万部に増刷したと発表した。あるレストランのオーナーは、繁華街である旺角(Mong Kok)地区の新聞販売所から50部を購入した。無料で配るつもりだというこのオーナーは「政府が蘋果日報の存続を許さないので、われわれ香港人が自分たちで救わないといけない」と話した。同紙の1面には、いつもの赤い文字で「蘋果は戦い続ける」と記された見出しとともに、黎氏が手錠を掛けられて連行される写真を掲載した。

 旺角地区やその周辺では数十人が同紙を購入するために列をつくり、中には別の人々が無料で手に入れられるよう、販売員に前払いする人々も現れた。16部購入したある女性は、「香港は報道の自由がある場所だが、警察は人目を引く方法で報道の自由を抑圧している。私は大きな怒りを感じる」と述べた。

 また黎氏の逮捕を受け、同氏のメディアグループ株の買い注文が殺到した。同社の株価は11日、10日朝の時点と比べて1000%近くまで急騰した。

【編集・報道】Visiontimesjp News