中華民国総統蔡英文(Flickr / Official Photo by Makoto Lin / Office of the President CC BY 2.0

 安倍晋三首相は6日、九州の豪雨被害をめぐり、台湾蔡英文総統がツイッターでのお見舞いのメッセージに返答した。「台湾の皆さん」に宛てた投稿で「困難にあってはじめて真の友を知る」と書き込んだ。

 蔡総統は5日に「連日の豪雨で日本の九州が深刻な水害に見舞われています。熊本県の老人ホーム『千寿園』の浸水で複数の死者が出たと知り、残念でなりません。犠牲者のご冥福お祈りするとともに、被災地が一日も早く日常を取り戻せるよう、心より願っています」と日本語のお見舞いメッセージを自身のアカウントにツイッターした。

 蔡氏のお見舞いツイートに対し、安倍首相は6日、「台湾の皆さん、 困難にあってはじめて真の友を知る、心温まるお見舞いの言葉をいただき深く感謝致します」と返答した。

 公益財団法人日本台湾交流協会の台北事務所代表泉裕泰氏はフェイスブックに蔡総統に対するメッセージを記載した。「蔡英文総統から,九州地方の豪雨災害へのお見舞いのメッセージをいただきました。蔡総統は2016年4月に熊本県で地震が発生した際も,次期総統としてすぐに,日本に寄り添う気持ちを表明してくださいました。就任前からずっと日本のことを気にかけてくださる蔡総統に,日本の友人たちはいつも勇気づけられています。台湾は日本にとって,普遍的価値を共有し,緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり,大切な友人です。これからも,日台で手を取り合って,困難を乗り越えながら,共に歩いていきましょう。 」

 また、同協会は日本のネットユーザーから蔡総統に対する感謝のメッセージを多数載せた。「蔡英文総統、ありがとうございます。いつも日本が大変な時に心配していただいて、つらい気持ちが癒されます。台湾は1000年先もとても大切なお友達です。」「台湾の蔡英文総統は親しい友人として、いつも日本を気にかけてくれる。日本にかかわるツイートも必ず日本語で送られる。日本ももっと台湾を友人として大切にしたい。」

(翻訳・藍彧)