米国のBLMデモ(イメージ:The All-Nite Images from NY, NY, USA / CC BY-SA

 パトリッセ・カラーズ(Patrisse Cullors)氏は、米国における「Black Lives Matter(BLM)」(黒人の命も命である)運動の提唱者の一人である。彼女は「訓練されたマルクス主義者である」という発言をしたと暴露され、CNNのインタビューでは「私たちの目標はトランプを追い払うことだ」と宣言した。

 「BLM」は、2013年にアフリカ系アメリカ人コミュニティで始まった国際的な人権運動で、黒人に対する暴力や制度的差別に抗議することが目的だった。2012年2月にアフリカ系アメリカ人の若者、トレイボンマーティンが銃殺されたことをきっかけに、「Black Lives Matter」がネット上で広がった。2014年ファーガソン騒動でまた2人のアフリカ系アメリカ人が亡くなり、BLM運動がより広く注目を集めた。

 今年5月にアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイド氏が警察の取締りの過程で亡くなったことを発端に抗議活動やデモが全米を席巻し、その後、多くの地域で暴動化。シアトルなどの都市では、デモ隊が警察を追い出して街区を占拠した。

 ニューヨークを拠点とする「ユダヤ人の声(The Jewish Voice)」の報道によると、BLM運動の共同創設者であるカラーズ氏がCNNのインタビューに対し、彼らの目標はトランプ大統領を追い払うことであると認めたという。さらに、BLM運動はマルクス主義者によって創立され、民主党にハイジャックされている政治組織であると報じた。「ユダヤ人の声」はこの数週間でBLM組織の起源について何度も報道しており、その最初の創設者はマルクス主義運動と深いつながりがあるとのこと、また、カラーズ氏が数年前に受けたインタビューではもう一人の共同創設者アリシア・ガルザ(Alicia Garza)氏と共に「訓練されたマルクス主義者である」ことを認めたという。

 マルクス主義の指導下で、BLM運動は米社会に革命を起こそうとしているアメリカの歴史神学者であるR.アルバート・モーラー(R.Albert Mohler)博士は18日、神が創造した生命として、黒人であれ、白人であれ、または他の民族であれ、皆の命は貴重であるという記事を発表した。同博士はBLM運動はもはや文字通りの意味に限定されず、マルクス主義の指導下で、アメリカの文化と社会に革命を起こそうとしている政治動向を表していると述べた。

 中国問題の専門家で記者のベサニー(Bethany Allen-Ebrahimian)氏が米メディアAxiosに掲載した『中国がアフリカ系アメリカ人活動家と共に立ったとき(When China stood with African American activists)』というタイトルの文章において、20世紀半ばには、中国共産党と米国の一部の黒人急進派の間にはすでに共通の目標を持っていたと述べた。事実上、中国共産党は長い間、アフリカ系アメリカ人の運動を支持しており、元共産党指導者の毛沢東は何度もアフリカ系アメリカ人の急進派を支持すると公表していたという。

【YouTube】黒人の命も命である運動の提唱者カラーズ氏は、自分が「訓練されたマルクス主義者」であることを認めている:

【Twitter】カラーズ氏は、彼らの目標はトランプ大統領を追い払うことであると認めた:

(看中国記者・文可伊/翻訳・北条)