天安門広場で発砲しながら行進している中国人民解放軍(YouTube / スクリーンショット)

 台湾紙『自由時報』4月29日の報道によると、武漢肺炎によるパンデミックの中、チェコは台湾の対応に対し称賛の言葉を投げかけた。チェコ・プラハ市長ズデニェク・フジブ(Zdenek Hrib)氏は、武漢肺炎との闘いの中に台湾の努力、及び双方の良好な協力関係を称賛した。同時に、肺炎の流行を隠ぺいする中国共産党政権は信頼できるパートナーではないと批判した。

 中国共産党政権の欺瞞を暴く運動は政府だけではなく、民間レベルでも行われている。4月26日、アメリカ人ジャーナリストのジャック・ポソビク(Jack Posobiec)氏は、チェコの広場の写真をツイッターに投稿した。その写真には、中国の六四天安門事件を紹介する看板が写っている。看板には「チェコは中国からの観光客のために、1989年の天安門広場大虐殺の紹介を立てた」と書かれている。この写真の投稿が公開されてから、現在は5,000回以上リツイートされ、いいねの数も1.3万に達している。

 海外からの書き込みには、「中国共産党は中国の歴史を書き換え、中国人を洗脳したとしても、世界は彼らの残虐の行為を記録している」、「中国人は自国で真実を知ることができないが、少なくとも他の場所からは知ることができる」、「素晴らしい一手だ」とのコメントが相次いだ。

 ポソビク氏の投稿した写真は、チェコスロバキアが共産党支配を倒した「ビロード革命」※30周年記念として、2019年にチェコ上院(参議院)が主催した六四天安門事件の写真展に展示された写真である。天安門事件当時、チェコ人と東ドイツ人は事件の発展に関心を寄せていた。なぜなら、彼らは自分の国でも血まみれの弾圧の悲劇が起こるのではないかと恐れていたからである。特に共産党の高圧的な支配を経験した人々は、六四天安門事件に深く共感している。

ドキュメンタリー「天安門広場大虐殺:六月の黒い夜」
(Tiananmen Square Massacre: Black Night In June):

※ビロード革命(ビロードかくめい、チェコ語: Sametová revoluce、英語: Velvet Revolution)は、1989年11月17日にチェコスロバキア社会主義共和国で勃発した、当時の共産党支配を倒した民主化革命である。スロバキアでは静かな革命(スロバキア語: Nežná revolúcia、英語: Gentle Revolution)と呼ぶ。この革命は、1か月後のルーマニア革命のように大きな流血に至る事態は起こらなかったことから、軽く柔らかなビロード(ベルベット)の生地にたとえて名付けられた。(ウィキペディア)

(翻訳・常夏)