「今後3年、中国はかつてない規模で死者が増える。わずか3年で3200万人以上が亡くなり、その増え方は驚くほど急だ。静かな『人口の嵐』が押し寄せているかのようだ」

 今年8月30日、中国のニュースアプリ「今日頭条(トウティアオ)」に掲載された記事は、こう伝えました。

 記事によると、専門家の予測はさらに衝撃的です。復旦大学人口研究所のモデルでは、2026年から2030年にかけて年間の死者数は1150万人から1400万人へと増え、ピーク時には1900万人近くに達する可能性があるとされています。現在より7割近く多い水準です。

 なぜ、これほど多くの人が亡くなるのでしょうか。記事によると、1962年から1973年にかけて、中国では歴史的なベビーブームが起きました。この12年間の年間平均出生数は2500万人を超え、合計で3億人以上に達しています。この世代は今、最も若い人で53歳、最も高齢の人は64歳です。

 記事は、死亡リスクは60歳を過ぎるころから急速に高まると指摘します。3億人がこの年代に入れば、毎年3~4%が亡くなるだけでも死者数は1000万人を超えます。2026年から2028年は、ベビーブーム世代が最も集中して退職の年齢を迎え、死者数の増加が加速する大きな節目に当たるとしています。

 中国国家統計局のデータでは、2025年の全国の死者数は1131万人、死亡率は1000人あたり8.04人でした。しかし、公式データの信頼性を疑う声は以前から上がっており、特に2019年末に新型コロナウイルスの感染が広がって以降、当局が公表する死者数はたびたび疑問視されてきました。この時期、中国当局は国民への接種を強力に推し進め、中国疾病予防管理センターのデータによると、2023年1月13日の時点で接種を受けた人は12億7000万人を超え、規定の回数を終えた人は総人口の9割を超えています。

 高齢化にともなう自然な増加とは別に、ワクチンとの関係が取り沙汰される働き盛りの世代の死についても、ここ数年、ネット上で関心が高まり続けています。
2025年5月、あるネットユーザーは「ワクチンによる死者の急増がもう始まっている」と投稿しました。前日に同僚から電話があり、「信じられる?人事部が今日の午後、2時間もしないうちに訃報を2件も出したんだよ。2人とも若くて、ずっと健康だったのに」と言われたといいます。

 同じ月、別の利用者は「本当に死者のピークが来たのかもしれない。2000人もいない村で1日に3人が火葬された。普通なら1年で10人くらいのはずだ」と嘆きました。

 7月には、葬儀の仕事をしているという男性が「今、火葬場でいちばん多いのは高齢者じゃない。80年代生まれ、90年代生まれだよ。突然死なんてもうニュースにもならない。毎日、焼ききれないほど若い人が運ばれてくる」と話しています。

 8月に広まった動画の男性も、火葬場で働く友人から聞いた話として、運ばれてくる遺体で最も多いのは「50年代生まれでも60年代生まれでもない。70年代、80年代、90年代生まれだ」と述べ、「多すぎる。本当に多すぎるんだ」と繰り返しました。

 5月には、あるSNSのアカウントが「3回接種したあとの不調が一気に噴き出した」と題する記事を載せ、連休中に近所の人たちの多くが接種後の体調不良に悩んでいると気付いたとして、「私のアカウントのコメント欄は、ワクチン被害を訴える人たちの場所になってしまった」と記しました。この記事は中国国内外のSNSで広く拡散しました。

 中国製ワクチンを3回接種したあとに、心筋炎、肺の結節、がん、白血病、突然死などに見舞われたとする訴えも相次いでいます。今年2月には、Xのある利用者が「ワクチン禍による死者の増加が始まっている」として、2025年に報じられた働き盛りの世代の著名人や一般の人の死亡・発病の事例を集め、合わせて815人に上るとする一覧を投稿しました。

 より広い人口データにも、異常を示すとされる数字が出ています。中国の大手ポータルサイトが2025年2月に載せた記事によると、国勢調査の補足データとされる数字がネット上で大きな反響を呼びました。2024年末までに80年代生まれの生存率は94.8%まで下がり、死亡率は5.2%を超えたというものです。20人に1人がすでに亡くなっている計算になります。80年代生まれは合わせて約2億2300万人ですが、1000万人以上減っており、さらに解せないのは、10歳ほど年上の70年代生まれのほうが死亡率が低いとされる点です。

 ただし、この数字の出どころも集計方法も確認されておらず、記事自体もすでに削除されています。当局はすぐにデマだと否定しましたが、一部のネットユーザーはかえって疑いを深め、「わざわざデマだと言うということは、本当だということだ」と書き込む人もいました。

 葬儀場で働く男性は、こうも語っています。「見送る80年代、90年代生まれの働き盛りが、どんどん増えている。本来なら、この世代が亡くなる人の中心になるはずがない。寿命で亡くなる高齢者を除くと、持病や急な発病のほかに、急性心筋梗塞による突然死がいちばん多い」

 中国国家疾病予防管理局が今年8月13日に公表したデータによると、7月に全国で新たに報告された新型コロナウイルスの感染者は52万2000人で、6月の7万9000人からおよそ6.6倍に増えました。中国疾病予防管理センターは、今回の感染拡大は現在「高い水準のまま推移している」としています。

(翻訳・藍彧)