品質が悪い中国製防護服(イメージ:YouTubeスクリーンショット)

 最近、中国がヨロッパの某病院に支援した防護服が、あまりにも薄っぺらで品質が悪いので医療現場でなかなか使用できないという事件があった。中国共産党が生産した中共ウイルス(新型コロナウイルス)検査キットも、体温を事前に設定可能なのも発見されている。これでは測っても意味がない。マスクや防護服だけでなく他の製品も品質に問題あるのが茶飯事だ。

 危機的な状況の中でイメージを高めようとする中国共産党政権は、欧州イタリアから南米ペルーまで、各国に医療専門家を派遣し、マスクや人工呼吸器などの必要な物資を送っている。しかし、医療品の品質不良が相次ぎ報告され、ひんしゅくを買っている。
中国からの医療品の支援や販売を多くの国は当初、歓迎していた。しかし、オランダ、スペイン、トルコ、スロバキアなどが、中国から輸入した検査機器やマスクなどには欠陥があったと報告した。

 オランダは3月28日、中国から輸入した130万枚のマスクのうち、60万枚を欠陥があるとして回収したと発表した。スペインとトルコ保健当局は、中国の会社から購入した検査キットの精度が30%以下であるため使用しないことにした。スロバキアのメディアもまた、同国が1600万ユーロで中国企業から購入した抗体検査機器は基準を満たしていないとして、「無駄」になったと伝えている。

 中国共産党政府による「マスク外交」は、パンデミックの筋書きを変えるためのキャンペーンの一環だ。最終的な目的は、パンデミックの発生をめぐって情報を隠ぺいしてきた中国共産党政権への非難をそらすことにある。