米元首席戦略官スティーブン・バノン氏

 元ホワイトハウス首席戦略官および上級顧問のスティーブン・バノン(Steve Bannon)氏は2月3日、「中国共産党はすべてに対して虚言を語っており、もし新型コロナウイルスが人工合成されたものであることが明らかになれば、中国共産党政権は崩壊するであろう」と述べた。

中国共産党はいつも虚言を語る

 彼は次のように述べた。「中国共産党は嘘をつき、CCTV(中国中央テレビ)も嘘をつき、環球時報(中国共産党の機関紙『人民日報』の姉妹紙)も嘘をつき、どの形式の中国国営メディアでも真実を語らない。中国旧暦の大晦日(1月24日)のCCTV春節聯歓晩会(中国版・紅白歌合戦)では、約1分間だけ武漢肺炎の情報を伝えたが、武漢市政府は既に12月の第1週目には武漢肺炎の発生を知っていた。中国共産党の上層部も遅くとも12月12日~15日頃には武漢肺炎の流行を知っていたはずだが、彼らが武漢肺炎の流行を公表したのは6週間も後だった。これらは西側諸国が中国共産党の国営メディアを信じない理由でもある」

 トランプ大統領は中国への援助を望み、世界各国も中国との協力を望んでいる。しかし医療専門家たちは「武漢のデータが得られない」という情報をバノン氏に送っている。

 バノン氏は「中国共産党側は明らかに数値を過小評価しており、これによって医療専門家は武漢肺炎について分析研究を行うことが困難になっている」と語った。

 又「私は中国共産党がすべての事柄について虚言を語っていると考えている。彼らは多くの嘘をついた。例えば香港問題、貿易協定、南シナ海、チベット仏教、ウイグル人問題など…中国共産党はすべてのことに対し嘘をついている。これらの事柄は中国共産党政権を覆すことができる」と述べた。

武漢新型コロナウイルスが人工合成であれば、中国共産党政権は崩壊する

 最近、中国共産党の公式軍事ポータルサイト『西陸網』が「武漢の肺炎を引き起こす新型コロナウイルスが人工的に合成されたもので、コウモリウイルスによる自然突然変異は不可能だ」と認めた。しかし、この記事の標的は米国で「米国が生物化学兵器を製造し、正確に中国人を攻撃できるようになった」と非難している。

 この指摘に対してバノン氏は「歴史的観点から見て、中国共産党が中国で行った邪悪な行為は、一般的なアメリカ人には全く想像もできない。こんなに邪悪な政治団体が実在するのかも、今のアメリカ人は信じられない程ニュースを観るが、多くの事実は完全には判らない」と答えた。

 「しかし、米国政府は『中国共産党はすでにこの事件を知っていた』と確信しており、中国政府は、武漢肺炎の流行には触れずに24人を米国に派遣して貿易交渉に参加させた。さらに彼らは1000人以上をダボス会議に派遣し、その中の一部には武漢の高官も含まれており、ビジネス上の議題を検討したが、武漢肺炎の流行については言及しなかった。確かな事実は“中国共産党が早期に武漢肺炎の流行を知っていたにも関わらず隠蔽しており、隠したことで多くの武漢市民が苦しんでいる”ことだ。チェルノブイリ原子力発電所の放射能漏れ事故とは異なるが、似ているのは、政府が事実を隠して、隠したことが失敗につながり、失敗が繰り返されることだ」

 「西側諸国の人々は理解し難いが、『どうして政府が実験室で兵器を造り出し、その兵器を漏らして自国民を殺すのか?』これは人類史上初めてのことだ。西側政府は信じられない。だから最初の一歩は、武漢肺炎のウイルスは自然が産み出したものか、人工合成されたウイルスなのかを探し出すのだ」と続けた。

 バノン氏は更に「もし『武漢新型コロナウイルス』が、自然が産み出したものではないことが発見され、どの部分かが合成されていたら、中国共産党は終わる!彼らは崩壊するだろう。中国人を含む全世界の人々が『二度とこの様な事を起こさせない!』と中国共産党政権と戦うだろう

 「この種類の兵器は核兵器より酷く、化学兵器よりも酷い。現在の武漢の状況からも分かる様に、一旦ウイルスが漏れてしまうとコントロールできない。これは中国経済に長期的な影響を及ぼす。現在、武漢の供給システムは崩壊し、薬品や食品を武漢へ持込むのは困難である。一旦供給システムが崩壊すれば、回復するまで長い時間の苦労が必要だ」と語った。

(翻訳・柳生和樹)