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 武漢肺炎の流行が続いていることから、WHO世界保健机関はこれを「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と認定した。この現状に対し、半年後に予定されているオリンピックが開催されるかどうかが注目されている。東京五輪・パラリンピック組織委員会は声明を発表し、開催の中止はまだ検討しておらず、国際オリンピック委員会と継続的に協力し、必要な対策を講じるとしている。

 東京で開催される今回のオリンピックは、7月24日に開幕する予定で、現在まであと6ヶ月となっている。武漢肺炎が猛威を振るうなか、最近ツイッターでは次々と「オリンピック中止」の話題が取り上げられた。東京五輪・パラリンピック組織委員会は声明を発表し、現在も継続してオリンピックを開催することを明らかにし、「我々は今までオリンピック競技の中止を検討したことはなく、2020東京オリンピックは国際オリンピック委員会及び関連組織と協力を続け、必要なすべての対策を講じる」と述べた。

 国際オリンピック委員会も声明で、「2020東京オリンピックの準備作業は計画に沿って継続し、間もなく試合が行われるべきであるため、国際オリンピック委員会はすべての国連の主要な代理組織と協力している。これは正当かつ必要な実際的な行為だ。その中には世界保健機関も含まれている」と述べている。国際オリンピック委員会が初めて挑戦に直面したわけではなく、戦争のためにオリンピックが中止されたこともあるほか、一部の国ではボイコットの抗議が起きたこともある。

 2001年の911事件後も、冬季オリンピックは開催されている。2016年のリオ五輪もジカウイルスの大流行に負けなかった。AP通信は、今度のオリンピックの大きな問題点は、中国や他の地域で開催されていた複数の予選が取り消されたり延期されたりしており、競技日程の再調整が必要になる可能性があることだと指摘した。

(翻訳・柳生和樹)