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 朝、目覚めた時、あなたは疲れを感じていませんか?8時間も寝たのに、なぜ目が覚めてもまだ疲労を感じてしまうのでしょうか?それは、実はあなたの脳が本当の意味での休息を取れていないからです。

 本当の意味での休息をとるために、以下の三つの方法をぜひ試してみてください。気分良い目覚めでリフレッシュして、元気いっぱいに効率良く仕事や勉強を再開しましょう!

効果的な3つの休息法

1、精神の休息法

 「頭を空っぽにする」とは何も考えないことだと思っている人が多いでしょう。しかし、実際には、私たちが何も考えていなくても、脳の回転は止まっているわけではありません。頭の中の思考はまだ続いているからです。例えば、今日の仕事でミスをしたとか、進捗が遅れているとか、仕事や家庭のことを気にしたり、これから起こりうる問題を心配したりするなど、常に何かを考えているものです。

 そこで、思考の方向を変えて、自分が好きな趣味に没頭したりすると、何もかも忘れて本当の意味で「頭を空っぽ」にできるのです。毎日、短時間でも自分の趣味に浸り、慌ただしい生活や落ち着かない思考から気をそらす時間を設けてみましょう。例えば、音楽鑑賞、読書、運動などは、思考の切り替えに効果的で、本当の意味で精神の休息を得ることができます。

2、感情の休息法

 現代人は、自分の感情を無視したり、抑えたりするべき場面が多くなりました。しかし、これが長く続くと、記憶力や学力の低下をもたらす可能性があります。抱えた感情に押しつぶされないように感情の休息を得るには、自分の内心に素直に直面したり、積極的に「気晴らし」をすることが必要です。

 不安を感じる場合は、信頼できる人、共感してくれる人、そして主観的に批判しない人に話してみるといいでしょう。

 対人関係において、自分が誤解されたり、見下されたり、尊重されていないと感じる時には、ただ我慢するだけではなく、積極的にコミュニケーションをとり、葛藤の解消を試みてみましょう。

 また、気晴らしのために、面白いものを見たり聞いたりして、笑うことも大切です。

3、五感の休息法

 五感の疲労は、心身に一定のダメージを与えがちです。そこで、「3C製品」つまり、コンピュータ(Computer)、通信(Communication、主にスマホを指す)、家電(Consumer Electronics)の3つの家電機器から離れ、ひと息つくことが必要です。

 例えば、好きな音楽を聴いたり、屋外で体を動かして、新鮮な空気を吸ったりするといいでしょう。好みのアロマオイルを焚いたり、好きな料理を作ったりするのも効果的な五感の休息法です。

6つの動きで体の疲れを癒そう

 ここからは、疲労を手軽に解消する6つの動きを紹介します。座りっぱなしデスクワーカーの皆さんは、ぜひ試してみてください。

1、目の疲れ・痛み

 対処法:あくび

 長時間にわたって目を酷使すると、目が乾き痒くなったり痛くなったりすることがあります。そこであくびをすると、涙腺が刺激され涙が分泌されるため、目が潤され、目の乾燥によるさまざまな違和感を和らげることができます。

 あくびをした後、目を閉じて、人差し指、中指、薬指で眼球を20秒ほどやさしく押すことで、目の血行を促進され、分泌物の排泄を促すため、目の疲れが素早く軽減されます。

2.背中や腰の痛み

 対処法:伸びをする

 伸びをすることで全身の筋肉がほぐれ、滞った血液が心臓へ押し戻されます。血行が良くなることで、筋肉から疲労物質が代謝され、腰や背中だけではなく、全身の疲労も解消します。

 具体的なやり方は、足を肩幅に開いて立ち、まず両手を上に伸ばし、お尻を前に突き出すように腰を反らします。次に両手を床に向けて伸ばし、背中を丸めます。これ交互に5~10回ずつ行います。

3、眠気

 対処法:中指のマッサージ

 中指の指先は、比較的痛みに敏感です。眠い時に中指の指先を強く揉むと、眠気を覚ます効果があります。

 具体的な方法は、左手の親指と人差し指で右手の中指の指先を1分ほど揉みます。次に手を交代して右手で左手の中指先を1分ほど揉みます。両中指の痛みを比較し、片方の痛みがより強い場合は、両指の痛みが同等になるまで揉みます。

4、肩こり

 対処法:腕を回す

 長時間座っていたり、同じ姿勢を長く続けたりすると、肩や首が凝って痛くなることがあります。そのような時は、足を肩幅に開いて立ち、両腕を肩に軸にして前方に10周、次に後方に10周と回して、これを3~5回繰り返します。

 この時、腕を大きく振ることを意識しましょう。回すスピードは、最初はゆっくりで徐々に速くします。肩への負担を軽減するために、回す方向を変える時には、数秒の間隔をあけたほうが良いでしょう。

5、脳の疲労

 対処法:深呼吸

 脳の使いすぎにより、脳も疲労します。しかし、積極的な深呼吸によって、より多くの血液を脳に送り、脳への栄養の供給を増やすことができ、疲労の回復を促進させることができます。

 具体的な方法は、まず鼻から深く息を吸い込み、下腹部、上腹部、胸部を順番に膨らませます。この時、息を止めないように気を付けましょう。次に、同じ速度で息を吐き出します。この深い呼吸を30回くらい繰り返します。

 深呼吸をする時に、なるべくゆっくりと均等なスピートで「息をいっぱい吸って、いっぱい吐き出す」ことを意識しましょう。

6.脚のむくみや痛み

 対応方法:仰向けになって脚を上げる

 一日中歩いたりして、脚がむくんで痛くなったら、まくらを使わず、ベッドに仰向けにになった後、しばらく壁に沿って脚を持ち上げます。この時、脚と体の角度をできるだけ90度にして5〜10分ほどキープしましょう。こうすることで、脚部の皮下に溜まった水分が血液に戻り、痛みやむくみが軽減回復します。

脳をリラックスさせる最速の方法:坐禅

 疲労解消やリフレッシュの方法は他にも色々ありますが、最も良い方法は「坐禅」をすることです。

 坐禅は、精神力を高め、心身をともに養う方法です。坐禅で心を清浄に導き、徐々にネガティブな考えを排除することができます。ネガティブな考えを排除すればするほど、ポジティブな思考ができるようになります。漢方医学では、これを「体内に陽気が増える」と言い、「補虚(体の中の足りないものを補い)」、「導滞(溜まっている毒素を体外へ排出)」という効果があり、さらに損傷した体の部分を修復する効能まであると言われています。繰り返し坐禅を行うと、脳をリラックスさせるだけでなく、精神力・集中力も高められます。

 以上、いろいろな休息方法をご紹介しました。あなたも自分だけの休息法をお持ちですか?コメント欄でシェアして頂けると嬉しいです!

(翻訳・心静)