中国の長江流域では2022年7月から現在、持続的な干ばつが発生しており、200日以上流れが途切れたところもある。(ネット写真)

 中国の長江流域では2022年7月から現在、持続的な干ばつが発生しており、200日以上流れが途切れたところもある。2023年1月31日、鄱陽湖の水位は6.82メートルまで落ちた。

 江西省水文観測センターは1月31日、鄱陽湖星子水文観測所の水位が1月29日に6.99メートルに下がり、再び7メートルを割ったと発表した。1月31日午後15時まで、水位が6.82メートルまで下がり、7メートルを下回ったのは2022年9月以降4回目となった。

 2022年6月下旬以来、干ばつの影響を受けて、鄱陽湖の水位は低くなり続けている。9月23日、鄱陽湖星子水文観測所の水位は1951年以来の最低水位であった7.11メートルを記録し、3日後、同観察所の水位が7メートル以下に下がった。11月17日、再び記録を更新し、元の最低水位より0.65メートルを下がり、最低水位は6.46メートルとなった。

 気象部門の予測によると、2023年2月の江西省全体の降雨は依然としてやや少なく、鄱陽湖星子水文観測所の水位は引き続き極枯水位にあるという。

 中国応急管理部は1月13日、2022年全国自然災害基本状況を発表した。発表したデータによると、2022年の各種の自然災害は1億1200万人の被災者をもたらし、農作物の被災面積は12071.6千ヘクタールで、直接の経済損失は2386.5億元(約4.65兆円)に達したという。

 また、長江流域は完全な実測資料があって以来、最も深刻な乾ばつが発生した。中程度以上の干ばつは77日に達し、平年の同期より54日多かった。乾ばつのピーク時、中国全国では5245.2万人が被災し、農作物の被災面積は6090.2千ヘクタールで、直接の経済損失は512.8億元(約1兆円)に達したという。

(翻訳・吉原木子)