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 免疫力とは、外的要因(病原体やウイルスなど)から体を守る力のことです。免疫力が低下するとは、最も直接的な表現をすると病気になりやすくなるということです。では、免疫力が低下しているかどうかを見分ける方法と、免疫力低下の対策とはなんでしょうか。

免疫力の低下は、以下のような形で現れます。

 1.胃腸の不快感

 免疫力の低下は、繰り返す下痢、腹痛や食欲不振などの症状を起こし、胃腸の調子を直接的に左右してしまいます。特に、辛いもの食べると、胃腸の不調を起こしやすくなります。

 2.皮膚疾患

 免疫力が低下すると、さまざまな皮膚病が発生してしまいます。アレルギー、皮膚の赤み、かゆみ、発疹などの症状が出てしまいます。

 3.湿疹

 免疫力が低下すると、さまざまな種類の湿疹が現れます。また、一度治った湿疹が再発することもあります。

 4.感染症

 免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザ、尿路感染症など、さまざまな感染症にかかりやすくなります。時には、不潔な食べ物をすこしだけ食べても胃腸炎になることがあり、一般の人より感染症にかかりやすくなることもあります。

 5.泌尿器系感染症

 免疫力が低下すると、尿路や膀胱が炎症性感染症にかかりやすくなるため、頻尿、切迫感、痛みなどの症状を引き起こします。

 では、免疫力が低下している場合は、どうすればいいのでしょうか?

次の三つの良い習慣を日常的に取り入れることで、免疫力を向上させることができます。

 1.食生活を整える

 腸は体内の重要な消化器官であり、重要な免疫器官でもあります。T細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)など、免疫細胞の70%以上が腸に集中しています。そのため、腸内環境を整えて免疫力を高めるためには、ビタミン(BやC、A、E)、ミネラル、タンパク質など、免疫細胞や善玉菌が受け入れやすい栄養素を毎日の食事に取り入れることが大切です。

 牛乳、卵、赤身の肉、魚、大豆製品、野菜、果物など、ビタミンやタンパク質を多く含む食品も摂取する必要があります。

 また、肉や野菜をバランスよく取り入れるほか、辛いものや刺激の強いもの、油分の多いものを食べ過ぎないようにすることも必要です。こうすることで、身体のニーズを満たし、体力を高め、健康を確保することができるのです。

 2.適切な運動

 免疫力を高めるためには、適切な運動がとても大切です。体を動かすことは免疫力向上に有効ですが、激しい運動ではなく、適切な運動であることが必要です。過度の激しい運動は、かえって免疫力を低下させます。

 そのため、年齢や体調に合わせて、自分に合った運動を選ぶ必要があります。例えば、バスケットボール、ランニング、水泳、サイクリングなど、軽い発汗を目安に、無理なく持続的に運動することをお勧めします。

 3.良質な睡眠

 健康な体を作るためには、毎日十分な睡眠を確保しましょう。睡眠中に心身ともに日頃の仕事のストレスから解放し、深いリラクゼーションを得ることが必要です。こうすることで、睡眠中は免疫細胞の働きが非常に活発になり、免疫力が強化されるのです。

 以上、免疫力を高めるための3つの方法をご紹介しました。皆さんも免疫力を高めて、いつも元気で強い身体を手に入れましょう!

(翻訳・金水静)