公演前には、多くの観客が劇場内の神韻看板の前で記念撮影をした。(写真撮影:看中国/黎宜明)

 中国の古典舞踊や民族舞踊を披露する舞台芸術団「神韻」は26日夜7時、東京都八王子市のイベントホール「J:COMホール八王子」で、今年、日本での最初の公演が始まった。

 公演前には、多くの観客が劇場内の神韻看板の前で記念撮影をした。神韻作品に興味を持つ観客も多く、販売している頭巾や卓上カレンダーなどの神韻作品を選んでいた。開演時、2000人収容の劇場は満席になった。

 スペイン出身の翻訳家であるヘルマンン・ミゲス=バルガス氏は、長年日本に滞在し、青山学院大学でスペイン語を教えている。ミゲス氏は2020年1月に神韻の公演を観たが、今回は2回目となった。同氏は「私は神韻がとても好きだ。以前、台湾に行ったことがあり、そこが好きで、中国の伝統文化が好きだ。しかも日本の多くの伝統文化も中国からきたのだ。だから、中国の伝統文化にとても興味を持っている。特に音楽だ。中国の伝統音楽のCDを買ったことがある。神韻の公演を観る前に、中国の古典舞踊に関する資料を読んだ。あまり詳しく知らないが、中国古典舞踊は好きだ。神韻は伝統舞踊をベースとして、神話や歴史、信仰と結合して、とても魅力的だ」と述べた。

スペイン出身の翻訳家であるヘルマンン・ミゲス=バルガス氏(写真撮影:看中国/黎宜明)

 具体的なプログラムについて、ミゲス氏は「一番印象に残っているのは、山の中の隠者と神が現れたシーンだ。例えば、山で修行した人が修行を積んでいる場面など。また、神韻は、東洋と西洋の音楽の融合に成功した。神韻は西洋の交響楽団の形式で中国の伝統音楽を演奏した。これは独特なところだ」と語った。

 毎年、神韻の演出には、法輪功学習者が中国共産党(以下、中共)に迫害される内容がある。これに関して、ミゲス氏は「法輪功が中国で迫害されていることは非常に悲しいことだ。私は法輪功に関する資料を読んだことがある。私が知る限り、法輪功はヨーロッパで何の組織もない。学習者はただ一緒に練功するだけで、ほかの人が学びたければ、無料で教えてくれるそうだ。だから、私は法輪功は非常によいと思う。数年前、横浜に行った時、法輪功を紹介するチラシを手に入れた。その時、法輪功を学ぼうと思ったが、新型コロナウイルスの爆発で学びに行けなかった。しかし、私は将来、チャンスがあれば、ぜひ学びたいと思う」と述べ、「私は中国には自由がなく、中共政権がすべての中国人を抑圧していることを知っている。この局面は変えるべきで、特に中共政権による法輪功への迫害は止めるべきだ」と強調した。

(文・黎宜明/翻訳・吉原木子)