中共高官のため専用の火葬炉を設けている北京市八宝山火葬場(N509FZ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 中国当局は「ゼロ・コロナ」政策を緩和した後、新型コロナウイルスは全国各地に迅速に広がり、北京だけで中国共産党(以下、中共)の高官を含む過半数の人が感染され、大量に死亡した。

 北京のネットユーザーによると、北京のすべての葬儀場は24時間焼却しても、多くの遺体を北京から遠く離れた葬儀場に送らなければならない状況だという。一方、中南海の中共高官の遺体は八宝山火葬場に運ばれた。八宝山(はっぽうさん)火葬場は高官のため、専用の火葬炉を設けている。

 あるネット上に投稿された写真には、北京の中国人民解放軍総医院(301医院)で20日、周辺が渋滞している様子が映っている。一部のネットユーザーは、「恐らくレベルの高い人物に何かがあったと思う。医院周辺は厳しく警戒されていて、近くの3つの歩道橋も封鎖された」とコメントした。

 公開資料によると、301医院は中共軍最大規模の総合病院で、中共中央、中央軍事委員会及び各機関の医療保健業務を担当しているという。

 ジャーナリストの李沐陽(り もくよう)氏は、中南海の高官か、あるいは高官の家族に何らかのトラブルがあった可能性が高いと指摘した。

 ネット上では、中共中央政治局常務委員の趙楽際(ちょう らくさい、65)氏と王滬寧(おう こねい、67)氏が感染されたという噂が流れている。しかし、まだ確認されていない。

 中国複数のメディアによると、12月の感染拡大以来、大量の退職した中共高官が死亡したという。しかし、これらのメディアは高官の死亡を報道する際、具体的な病気についてほとんど触れなかった。多くのネットユーザーは高官らの死はすべて新型コロナウイルスと関連があると主張し、「新型コロナウイルスを撲滅できないなら、新型コロナウイルスという名を撲滅する」と当局を揶揄った。

 法輪功の創始者である李洪志氏は2020年に発表した文章「理性」で、「今の「中共ウイルス」(武漢肺炎)のような疫病は目的と目標を定めています。中共ウイルスは邪党の党員、中共邪党の支持者を淘汰するためにやってきたのです」と指摘しています。

(翻訳・吉原木子)